トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ここまで侵出している…

2016-10-23 | 感じるままの回り道
 フィールドへの行き帰りにどうしても視線を送ってしまう道路の植え込みがある。「なんでまた、こんなところで、ここまで茂るか…」と思ってしまう情景なのだ。
 植込みの除草は初夏のころ町内会で行っていたから、そのあとに繁茂したアレチヌスビトハギである。すでに草丈は成人男性の背丈に迫り、もともとのツツジの植え込みを隠してしまっている。
 フイールドでも大繁殖中でここ10年ほどでいたるところに分布を広げてしまった。ひところ話題になったセイタカアワダチソウはすっかり鳴りを潜めて見つけるのに苦労する状態にまで沈静化しているが、この植物にはそういう性格はなさそうだ。
 刈り払うにしろ移動中にしろ、これからは「ひっつきむし」として大量に付着してくる。取り除くのも大変なのだが、中途半端だと洗濯槽の中でさらに大変になってしまう。いつの間にかベットをともにする油断のならない性質もあって、衰退させる妙案はないものだろうか。
            見事な繁殖繁茂ぶり    四連だからアレチヌスビトハギ

泥水地の冬支度

2016-10-23 | 水辺環境の保全
 泥水地1は池の中でも最大、それだけでなく再々再繁茂になるのだろうキシュウスズメノヒエを除草してからミソハギを移動させるという腰に不安の大仕事を決めてしまったのである。
 底の泥土が厚い池ではレーキや四本鍬で掻けば根ごと掻き集められる。集めるのも水中なので泥の中での移動があるにしろ楽な作業だ。ところが陸に上げ猪が掘り返しても影響のない場所に集積するとなると一苦労も二苦労もせなばならない。根茎に泥を抱え水もたっぷり含んだ塊は意外と重いのだ。

 次の作業のミソハギの移動は更に厄介だった。根張りが強くて基盤層まで入っている。スコップで浮かし鍬でユサユサと剥ぎ取りつつ小分けせねばならなかった。移動する理由は畦の両脇に繁茂し過ぎて水見回りや観察に支障があったからに他ならない。北側の崖地に沿って繁茂する限りは支障にならないし景観的にもよろしい。
 今回は根塊ごと水際に並べただけだが、来期の根付きや繁茂の具合で間引きを決める。郷里のミソハギは土手に一株、また一株とつつましい姿だったけれど、池での繁茂ぶりは倒れるほど徒長し倒れてなおかつ発根するという暴れる姿だった。
 
 印象を変えざるを得ないけれど花に集まる昆虫にとっては大歓迎だろうし、まあ、あっちを立てればこっちが立たないと言うところで、はい、立ちませんね…。
 馬鹿話はさておき、手入れの済んだ池は見た目にもすっきりした。水面が開くと三種類ほどのアカトンボのカップルが集まって来た。どこで見ているのか目ざといものである。
          除草終了  ➡   移動終了