
アケビの中身はすわぐって味わい、外皮の中身にメンチカツやコロッケなどを詰め込み春巻きの皮で巻き、蒸してお召し上がりしようとしたのだ。中身の案はころころ変わり、あんこを詰めてみたかったのだが「糖分取りすぎ」と思い直し、「野菜の肉巻き」と「卯の花」を入れ作ってみた。
春巻きは揚げるのが普通なのだろうが、量がないのに油を大量に消費する調理はやりたくなく「蒸し」で加熱してみた。すのこと触れている部分は溶けてしまい、見た目が悪い。口に入って出てくるときは「三島音頭」だったか「溶けて流れりゃみな同じ」になるのだからと目をつぶる。
大切なのはお味なのであるが我田引水・爺我自讃すれば「合わせる物によりけり」と言えよう。春巻きの皮で包んだのはアケビの口を閉じる程度の意味しかなく、味わいの向上には役立たなかった。また野菜の肉巻きを入れた一品についてはタレに頼るしかなく「タレしだい」。卯の花を詰めたのは美味しかったが、これは既に味が付いており完成品だったことに依るだろう。
総括すると、味付きの物を挟み込む事。これから推測するとあんこは外皮の苦味と合わさり、きっと美味しいと感じたに違いない。お新香やキュウリの漬物などもきっと「イケる」はずだ。ここまで暴走して気が付いた。「これはお焼きに近い」。