
郷里の隣県では果実より皮のほうをよく食すると聞くが、肉詰めとか天ぷらとかは小生の好みではなく、湯通ししスライスして酢味噌で試食したこともあったけれど、同じ苦みでもアケビの新芽やゴーヤのほうがおいしく感じた。
肝心の中身だけれど種子が多くて食べる感じではない。口の中で果肉だけ吸い取る感じなのだが郷里では「すわぐる」と表現していたような…。そうまでしても食べたいアケビの上品な甘みは小生にとって他のスイーツの追随を許さない好物である。さすがに種子をプーッと吹き散らすことはしなくなったから、人間ができてきたなあと感じる。まあ、早く言えば耳も口も「従う」ようになったが煩悩は未だに枯れない。