
復旧の第一段階として下り勾配末端の第一排砂バルブを開け排砂作業を行った。経験則でこのバルブまで通水量があればエンジンポンプでの強制送水が容易になる。ここまで水が来ていなかったら間違いなく取水升直下の土砂崩れで送水管が埋まった部分のトラブルであった事が多かったが、そうでなければ40m毎の継ぎ手を外し1本1本の詰まりを見なければならない。
さて排砂バルブを開け10分程吐水させてようやく澄んだ水になったが吐水量は毎分10リットル程度で正常時の半分量だった。これで予定通り?のエンジンポンプで圧送が確定した。
準備は車が入る林道の末端から河床を歩く取水地までの踏み跡の刈り払いを軽く済まし、ポンプや機材を安心して運べるようにして現場は終わり。拠点小屋に戻りポンプのタンクにガソリンを満たして積載した。これで天候次第で直行出来る体勢になった。

