トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トンボ池の冬支度 2

2016-10-30 | 水辺環境の保全
 トンボ池2に引き続き本家のトンボ池の手入れを実施した。ここはカンガレイ、カサスゲ、ミソハギが増えてしまった。夏季の除草とは異なり水面を開け、産卵環境を整えるというより、席捲しやすい植物の排除と枯れてからの水質汚濁を回避するのが目的である。

 カンガレイの発芽1年目は数本の茎葉を伸ばすだけで可愛いのだが2年目となると成長抜群で秋には株回り30センチ以上にもなって引き抜くにはスコップでの掘り取りとなってしまう。カサスゲは地下茎で開放水面へ侵出していくが、この植物は侵出先端部を引き抜けば芋づる式に引き上げることができ、底が泥土であれば処理しやすい。

 ミソハギも開放水面に侵出傾向があって、水面から出ている茎は抜き取った。ただ、この植物は開花期には多くの昆虫を呼ぶので廃棄せず、池北側の水際線外に列植した。この付近は水深を浅くしてあり長く日射を受ける場所でもある。そのためヒキガエルの産卵水域になって、水温も上昇しやすいからオタマジャクシも群れる。これに魅かれて水際に踏み込む人が増え、毎年、踏圧被害が出る場所でもある。

 産卵期やオタマジャクシの期間ではミソハギが生垣になるほどの成長はないものの、今回植え付けた茎がツンツンしていれば多少は被害軽減になるかとの期待がある。観察したい側からすれば「嫌がらせ」そのものだろうけれど背に腹は代えられん…。
  南側 ➡  終了

                     北側 ➡  ミソハギ列植