啓蟄前は凍土状態で作業は出来なかったのに3月末には初夏の陽気で暑い。周囲では桜が咲きウグイスやシィジュウカラが囀っているのに土堀り、運搬、積み上げ作業では楽しむ風情には遠い。
今回、度々越流が発生し、かさ上げをしなければと思っていた部分にようやく着手できたのだ。堤の高さを上げたくても用土が無い環境では遣り繰りが必須で、用土確保のため温水田を拡幅して調達。この掘り上げた土で棚田の流出部の堤を補修し温水田にも堤を形成した。言わば三徳作業で「三方一両の得」とでもいえる貧乏人の苦肉の策なのである。
作業場所全景 ➡
掘り取り終了
堤の補修部
三角形に掘り取った部分は、ここの水辺を作る時に敢えて残した部分なのだ。それと言うのも漏水の顕著中心部で、地下構造が不明のまま漏水防止する事は難しかったからである。それでも今回掘り取って池の一部にしなければならなかったのは採土場所がなかったためでやむを得ず敢えて行った。
案の定、漏水孔が次々と現れてきた。縦穴は掘り取る際に隠れてしまうから不明なものの、横穴は5か所現れた。太いのは腕が入る程もあり、この位置は現在の水位より下に位置しているから当然のごとく池は干上がってしまう。横穴部は堤を固める前に潰すけれど、水底になる縦穴部は存在不明のままで、ここは仮の仕切りを残したまま水をじわじわと溜めて顕在化するまで待たねばならない。
おおむね満水位で4~5日放置し様子を見れば漏水孔確認できるはずで潰せば安心できるだろう。
ここには二つ
ここには三つ
改めて作業場所全景を眺めていると活動を始めた当時の風景が思い起こされる。下段の泥水地には4本、今は棚田になっている平坦部には3本のV字浸食溝があったのだ。末端部は下の棚と同じ面で幅は2mもあり、葦が生え蔓草が覆っているような状態だった。
そこに土嚢を積み上げ土を運び平坦にしたのだが1馬力で数年必要だった。年齢もあるけれど、もうあのような作業は御免である。
その後、風景や植物・生物など環境を求めて来訪する人たちが増えたのだが、フイールドを初めから「こんな風景」と思っているのはご愛嬌である。
今回、度々越流が発生し、かさ上げをしなければと思っていた部分にようやく着手できたのだ。堤の高さを上げたくても用土が無い環境では遣り繰りが必須で、用土確保のため温水田を拡幅して調達。この掘り上げた土で棚田の流出部の堤を補修し温水田にも堤を形成した。言わば三徳作業で「三方一両の得」とでもいえる貧乏人の苦肉の策なのである。



三角形に掘り取った部分は、ここの水辺を作る時に敢えて残した部分なのだ。それと言うのも漏水の顕著中心部で、地下構造が不明のまま漏水防止する事は難しかったからである。それでも今回掘り取って池の一部にしなければならなかったのは採土場所がなかったためでやむを得ず敢えて行った。
案の定、漏水孔が次々と現れてきた。縦穴は掘り取る際に隠れてしまうから不明なものの、横穴は5か所現れた。太いのは腕が入る程もあり、この位置は現在の水位より下に位置しているから当然のごとく池は干上がってしまう。横穴部は堤を固める前に潰すけれど、水底になる縦穴部は存在不明のままで、ここは仮の仕切りを残したまま水をじわじわと溜めて顕在化するまで待たねばならない。
おおむね満水位で4~5日放置し様子を見れば漏水孔確認できるはずで潰せば安心できるだろう。


改めて作業場所全景を眺めていると活動を始めた当時の風景が思い起こされる。下段の泥水地には4本、今は棚田になっている平坦部には3本のV字浸食溝があったのだ。末端部は下の棚と同じ面で幅は2mもあり、葦が生え蔓草が覆っているような状態だった。
そこに土嚢を積み上げ土を運び平坦にしたのだが1馬力で数年必要だった。年齢もあるけれど、もうあのような作業は御免である。
その後、風景や植物・生物など環境を求めて来訪する人たちが増えたのだが、フイールドを初めから「こんな風景」と思っているのはご愛嬌である。