トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

虻へのお約束

2018-09-02 | 小父のお隣さん
 立秋を過ぎる頃になると虻が姿を現してくる。フイールドの駐車場に車を止めれば下車しないうちからボデイやタイヤに群がるのだ。最初の頃は不思議だったものの温度を感知して群がるのだろうと理解している。
 こんな時は身体に群がる事は少ないものの中には飛びついてくる個体もいるし、何よりも作業準備をしている周囲でうるさい事極まりない。

 それで補虫網で何匹か捕獲するのが「作業始め」の今日この頃で、捕獲した虻の行方は「食物連鎖」に組み込まれる。郷里で農耕牛を利用していたころ、牛に集まり吸血する虻や血吸いハエをハエ叩きで軽く叩き落とし翅をむしり放るのが父のやり方だった。小生もその記憶があるためだろう、捕獲すると翅を外し放すのがお約束。

 しかし今回は会友のYさんの真似をしてアリの巣孔近くに落としてみた。蟻の反応は早く「アリヨ!、アリヨ!」と思う間もなく巣穴に曳きこんでしまった。体格もアブが大きいし脚も使えるけれどアブは否力だった。「危ないやないけ!」とアブは言ったかどうか、やってみたところでアリから「ありがとう」と言われる訳もなし、気分が良くなるでも無し、放り投げて後は関知せずの姿勢が無難であった。

     捕獲  ➡   放下  ➡   蟻の備蓄に、アデュー!

               アリ穴にアブ曳かれ消ゆ夏の午後

               アブ埋もれ備蓄となるか南無阿弥陀

               吸血鬼アリの餌になる猛暑の日
   
      

再生、長柄のジョレンを作る

2018-09-02 | 今日は真面目に
 泥浚いするのに標準仕様の鋤簾では使い難くてやりきれない。まず柄が90㎝しかなく、足元で掻き寄せている作業位なら間に合うのだろうが、池の泥浚いをし堤に盛り上げるのを繰り返すには短すぎるのである。そのうえ柄が細く握りづらい。掬い取る部分の軽さも不満だけれど、最近は皿をプレスし柄を取り付ける金具を溶接やリベット止めした物が多くなって、子どもの玩具にもならない代物バッカリになってしまった。
 道具として必要かつ快適な質量・バランスというものがあるはずなのに方向が間違っていると思わざるを得ない。まあ、ジョレンそのものが絶滅危惧器具だから「引かれ者の小唄」に近いか…。

 以前も長柄の鋤簾を作り重宝していたが柄が腐ってしまい現在に至る。しかしどうにもやり難い事はなはだしく遂に音をあげ腰を上げたのである。
 装着してあった柄は外し、新たに短い柄をきっちりとした嵌合寸法で削り出した。これで頭部がぐらつく事も無い。この短い柄で良いのは更にパイプを接続するからで、外した柄では細くてブカブカ、これでは「馬鹿馬鹿」と悪態出るように、パイプを固定できないのだ。

 出来上がった長柄は160㎝で更に20㎝伸ばす事が出来るので、最大180㎝となる。これでようやく泥浚いと畦のかさ上げが楽になるのだが、泥土に足を取られての動きは泥を浚うより厄介なのである。

      上は接続柄、中はアルミパイプ柄、下は現行の柄   ➡   長柄装着終わり