トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

放水路の堤補修 1

2018-09-26 | 水辺環境の保全
 泥水池に必要以上の水量を流さないための放水路の一部が猪の掘り起こしで痩せる一方だ。この部分はフイールドが荒れ果てていた時代の増水流路となっていた落ち込みへの溝だった所である。決壊を防ぐために修復したかったのだが増水時しか機能しない放水路では優先順位は低く、いつも後回しになっていた。

 今回、刈り払い期が終了した事で、土木作業の最初に取り掛かる事にしたのは、そうでもしないといつまでも修復できずに決壊してしまいかねないからである。放水路脇の平坦部を植樹するまでの間、畑として使っているYさんの手も借りて、小生は土木、Yさんは用材の調達と手分けしての取り組みである。

 猪が崩した法面の土は泥水池1へも落ち込んでおり、これを浚い上げて堤を太らせるのに使用したが足りる訳では無い。水路脇の棚を削り水路の取り付け位置も調整しながら用土を調達する。秋霖の合間に行った作業で夏日もあったりしたから蒸し暑さと足元の泥濘には参った。スパイク長靴を履いて作業したけれど全くスパイクは用をなさない。

 ともかくも法面を二段に設えて土を盛った。用土は粘板岩で、ツルハシで崩しスコップで掬い一輪車だ運び埋め立てるを繰り返してもなかなか平坦にならない。人力など知れたものだと何時も思い知らされる作業である。
 そんなことで最大の杞憂は「腰痛症」なのだが、ツルハシとスコップ、そのうえ胴付き作業となれば遠からず腰は痛みだす。ン十肩も継続中だし。

 まあ、歳はとっても傷みはとれないと言う事なのだろうが、遠い昔の歌にあった「腰の痛みに耐えかねて 1人彷徨う 溜池の…」違うか…。
 それはともかく少年時代、近所のおやっさん達が炬燵で盛り上がって何時も出る台詞「焼き直し」に「縁起でもない」と思っていたけれど、そんなおやっさん世代になって「よう判る」のも人生であろうか。
 それにつけても有縁も無縁も薄くなった昨今では、ああいう情景はあるのかどうか知らない。


 修復場所  ➡   杭作り  ➡   上端面は2倍になる


                 水路と採土場所  ➡   まだまだ採り足りない