トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

北の棚、刈り払い

2018-09-05 | 今日は真面目に
 真竹林だった棚、それ以前は粘土採掘地に建設廃材を埋め立てた場所である。薄い表土の下は破砕された瓦混じりの層だ。真竹を全伐し根茎が腐食した頃合いにエノキなどを周囲に植樹し残りの部分は自然実生樹を選伐してきた。
 まだ空間が多いし樹下で草本が育ちにくいエリアも少ないから刈り払いは欠かせない。ところがこの刈り払う植物の主力は変遷する。

 今季の夏草は蔓性のヤブマメが旺盛で全面を覆っている格好になった。それでもノイバラのシュートは負けずに伸びてくるし、ヤブマメの勢力が衰える樹陰ではヌスビトハギが目立つ。ここは今期3回目か4回目の刈り払いになるのだが旺盛ぶりには気が滅入る。そのうえ余りにも種子を散布し萌芽著しいアカメガシワも衰退もしないで伸長している。
 切り株にはひこばえが密生、そのうえ地中を走る根からも発生させて来る始末で、梅雨明け頃に刈り払った後、すでに1m以上も伸び茂っている状態なのだ。

 中央部に数株育ててしまったススキも刈り払っても刈り払っても伸びてくる。当初はカヤネズミの生息場所にと残した結果、カヤネズミならぬ猪様のお休みどころになってしまうし、ススキの大株が地上部の見通しを遮るため、さらに跋扈させる羽目になった。物事は意図する方向に単純には向かわない。

 蔓性植物に覆われると刈り刃を水平に操作しても刈り進み難い。刈り刃を45度程度傾け、掬い角を作り操作しないと蔓に刈り刃が引っかかりストレスになる。掬い角を付ける事で周囲との蔓の連結を断つ様に働くので作業効率が上がる。

 どちらにしろ、すったもんだしながら刈り進んだのだが瘤の半分まで刈り進んで燃料が終わった。再度給油し作業再開も戦闘意欲欠落で、沢水で身体を拭き帰宅した。毎度のことながら沢水に頭部を浸すのは「極楽極楽」で、家で浴びるシャワーは遠く及ばない。
 山頭火の一句「分け入っても分け入っても青い山」を拝借すれば
                 刈り払っても刈り払っても青い原 なんちゃって…。

        手前は猪の掘り痕   ➡     向こうの瘤で燃料切れ