トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

こけら版「とりこし苦労」9 (ミヤコドリ)

2018-09-03 | 旅行記
 海岸の植生を見に行ったおりに出会った水鳥、見慣れない姿に驚きもした。国内の図鑑に掲載されているとは思わなかったから探しもせずに何時も頼るS先生に写真を見てもらったら即座に「ミヤコドリ」と言う。日本でも普通に見られる水鳥なのだそうで、バードウオッチングとは無縁の小生には致し方ない顛末であった。

 海岸の岩場で貝を食べる鳥で、どうりで嘴が大きく丈夫な作りに見える。写真ではそれほど印象深くも見えないのだが実物の嘴の色は強烈だった。ヒッチコックの映画「鳥」に出てくる鳥ではないけれど近くで見ると名前に似つかず怖い感じがあった。それは鮮やかすぎる大きな嘴と真っ赤な眼球のせいでもある。

 ミヤコドリと言う名前は知ってはいたが、それは布地に連続図案化された鳥とばかり思っていたから、今回の確認で小生の思い違いだったことになる。とは言え「ミヤコドリ」という情緒的な雰囲気は全く無くて「知らない方が良かった…」。
 まあ人生、誤認や誤解で平安がある事もあるのだ。

                         

泥水池2の堤補修

2018-09-03 | 水辺環境の保全
 作業量としてはたいした量では無いものの、朝方に降雨があり真夏日となった泥浚いは「止めたい,止めよう」と思いつつ行う。「いつでも手を引ける」という無責任さが続けられるエネルギーでもあるのだ。

 泥水池2も越流歴があり、そんな部分に限ってイノシシが掘り崩す。溜池ではなくてもため息が先に出るけれど、ため息だけでは物事は進まない。「たまんなーい!」とも大汗をかかねば進行していかないのである。
 浚渫土を積み上げるのは畦ではなく堤となる部分だけれど、堤の越流は畔の越流より破壊的重大な被害をもたらすものだ。
 そういう場所を好んでイノシシも掘り崩しをやるから悔し涙を流さず苦し汗を流して補修を行う。

 定石通り、表面の草刈りを行い刈り草を片付けてから盛り土に入る。ジョレンで泥土を搔き取り盛り上げても夏の日差しでさえ固くなるまでは10日程度は必要だ。
 環境教育NPOの活動に、この水辺を利用させていた頃は積み上げれば「泥んこ遊び」とばかり踏み崩してしまい「スタッフバカばっかり」とイノシシ様よりうっぷんが溜まったものだが、出入りお断りにしてからは、このストレスはなくなった。

 脱糞、いいえ鬱憤ついでに、水辺の軟らかい堤や畔に集団で入り込み、意図はなくても潰し崩して植生を破壊して去る。「踏圧ストレス」なんて眼中にない環境教育NPOの活動とは何ぞや、が小生の素朴な疑問だ。敢えて言えば「水、空気、植生、生物」などもろもろは「ただ」の自然物と思っているにちがいない。
 とうの事務局長と年に1~2回ほど立ち話する機会があって「発足当初は関係領域を学んだ人材が入ってきたが、最近は幼児教育系のスタッフが増え、迷惑をおかけしています」ともいうけれど、「違うなあ…スタッフの慎みを教育補習しなさい」が小生の胸の内。

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