トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

北の段、刈り払い

2018-09-09 | 今日は真面目に
 普段は立ち入る事の少ない北の段、フイールドの外周圏でもあるから手入れは遅れがちになる。それでも初夏の頃に一回刈り払いを済ませているが、今回は立ち入ろうにも進入路から刈り込まねば取り付く事も出来ない状況になっていた。段上の棚に上がるには3m弱の崖を登らねばならない。

 ここもオニアザミやヤブマオなどが生育し入り込む余地さえ許さなかった。刈り払い機での刈り取りは上向き作業になり危険だし、何より刈り払い機本体の重量を右手で支えなければならないのが五十肩では出来ない。

 そこで造林鎌のお出ましとしたが、道具小屋で念入りに刃を研いで取り掛かった直後に、細竹に一発やったら折れてしまった。「引き伐りすれば良かったのに…」と悔やんでも時すでに遅く、また小屋まで戻り新たな造林鎌を持ち出す羽目になった。
 折れた造林鎌は既に折れた過去があり補修した鎌で、この折れた部分を新たに取り付けても長さが不足する。新品と交換の時期と思う事にしたが、ホームセンターの造林鎌の柄は軟弱材ばかりで見た目重視の商品ばかりなのが気にくわない。「安かろう悪かろう」は結構多いものである。

  ➡   二本目の造林鎌で上り口と刈り始めの立ち位置を刈り出し、刈り払い機を用意し上る。セイタカアワダチソウやヤブマオ、ススキなどの高性種が背丈程度に密生して先も見えない。そのうえをクズやヤブマメ、ヘクソカズラ等の蔓草が絡み覆っている。
 こうなると高性種を刈り払っても連なるだけで刈り刃を操作するのも重いだけではかどらず、蔓草を寸断し高性種は二段刈りして薙ぎ払わなくてはならない。それに加えスズメバチの被害に遭わない様に注意しなければならない時期でもあり環境でもあるから「バッサバッサ」とはいかず、何時もは残る腰の麦茶も燃料が尽きる前に尽きてしまい撤退となった。

 写真では刈り払い終了のように見えるが、まだまだ奥行と左右に作業区域がある。それでもあと二日の作業を行えば今期の主要な刈り払いは一段落で、それだけが楽しみ…。
 九月に入れば大方の草本の生育は控えめになるはずで、刈り払い作業の終了期でもある。とは言えネザサ刈りは春までに1~2回程度は必要で、この場所のネザサは高性の草本に隠れて60㎝にも達していたのだ。

                    ➡  


こけら版「とりこし苦労」11 (テリムクドリ)

2018-09-09 | 旅行記
 林内の湿地にトンボを尋ねて移動中に低草地で採餌している鳥がいた。ムクドリの仲間らしいと見当をつけたものの正しい名前など分かるはずもない。全体で10羽程度の群れだったが散開する事も無くまとまって採餌行動をしていた。

 生家の裏、建物の土壁と板壁の隙間に集団で営巣していたのがムクドリで、土壁に穴をあけ室内に雛鳥が落ちてきた事があった。既に巣立ち間近の個体だったためか警戒心が強くて給餌もできなかった記憶がある。
 しかし当時はムクドリとは思わず「モズ」と認識していたように記憶している。家人も「ムクドリ」と認識していたのかどうか記憶は無い。

 当地でフイールド活動するようになり探鳥に見えるHさんと言葉を交わすようになって、この話をしたところ「それはムクドリで、モズは集団営巣も民家に巣作りもしない」と教えられた。この時になってようやく間違いに気が付いた有様で半世紀も経ってからである。

 それはともかく写真の鳥は「テリムクドリ」と教えていただいたのだが地味な色彩の中にまばゆい星がいっぱいあるような姿だった。「目立たないようにしたお洒落」という印象で、この鳥の集団を見たのは滞在中にこの時だけである。