キターッ、大腸内視鏡検査・・・

　集団検診の結果、便潜血反応が出たとかで「大腸内視鏡検査」の通知が来てしまった。紛れもない「ガン家系」だろうから不測の事態も「無い」とは言えない立場でお歳でもある。内知ではあるが無視も出来ず通知書と一緒に入っていた封書をホームドクターに持参したのだが、そのまま検査日が決まった。躊躇も回避もあり得ない、要は「俎板の鯉」なのである。

　たまたまなのだが検査前日にテレビ番組で「大腸がん検診」を取り上げていたから、専用のパンツを用いることを知った。中年の頃、肛門部に内視鏡を入れたことはあったのだが、この時はスッポンポンだった。今回も必要だと判っていても丸出しはこの歳でも恥ずかしい。
　前日の昼から自宅で検査準備を始めたが昼夜の食事量が少なくなって空腹感がでる。ずいぶん前の事だが１日２食をつづけた時には感じられなかった空腹感だ。自ら踏み切った状況とやむなくせざるを得ないのでは異なるのだろう。

　検査当日は朝から腸内洗浄のため２時間半かけて5セット分溶液２リットルプラス水１リットルを飲んだのだが、さらに水分を摂る事を推奨されていたからチビチビ１リットル入った。都合４リットル飲んだことになる。尿で排出はあっただろうが大半は肛門からで、まあ水鉄砲みたいなもんだった。普通は４セットで済むらしいのだが排出液が澄まなく１セット増やしたのが実情だ。「これで大丈夫」と指定時間に出かけたのだけれど、血圧を測るように言われ測定してみたら血圧も脈拍も高くなっている。やはり「怖気づいてしまう」小生だった。数値は正直で裏切らないが感覚的には裏切り者である。

　内視鏡挿入は思っていたより楽だった。胃内視鏡の経験をもとに想像していたのだが全く異なった。検査後、ドクターにその話をしたら「反射がありませんから」との事で納得したのだが、ドクター更に曰く「私どもには大腸内視鏡検査の方が大変です」と言われる。距離は長いしヒダヒダは多いし理解は出来る。検査を受けながらモニターも見れたのだが、結構便カスがあった。検査説明時、実際の映像を見ながら説明を受けたのだったが、その時の事例、腸管内部は綺麗で便カスなど無かった。

　便カスが存在していた理由は帰宅後に気が付いた。「検査３日前から繊維質の少ない食事を推奨」されていたにもかかわらず「２日前から」と勝手に思い返してしまい、確か３日前には郷里のゼンマイを美味しく食していたのだった。これが恐らく便カスの元だったのだろう。内視鏡は洗浄排出出来る機能があるとドクターは言っていたものの途中で詰まった様子もあったから、きっとゼンマイが原因に違いない。まあ、今となってはどうでも良いのだが・・・。結果良ければ全て良しでドンマイドンマイ。