トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

巣房一望・五房をご覧

2020-02-20 | 何よりの楽しみ
 設置時期を失いかねないからあわただしく標準的な巣箱2個を製作し月例会の日に別行動をさせてもらい取り付ける。月例会は菌打ち予定なので不足はない。
 設置場所は駐車場周辺かほぼ毎回巡回するコースにそったエノキ林辺りにと考えていたものの、人影が目立つ場所でもあり多少は静かな原っぱ部の周辺に分散させた。そこでも拠点に上がる通路の脇に近い場所なのだが、拠点道具小屋周辺でヤマガラが営巣していた事を考慮すれば、そこより好環境だ。

 取り付けるにあたり「枝の近くに配置しない」など幾つかの留意点があるのだろうけれど、そこはほどほどにして一目瞭然を得られる配置にしたのだった。そうはいっても今は裸木だから瞭然であるけれど、若葉が茂るころには隠れて瞭然とはいかないだろう。
 それでもうろつかずに観察は出来る位置関係を選んだつもり。と言うのも標準的な巣箱と数百円で出来るプレハブ巣箱との比較がしたいからだ。巣箱ひとつを作るに五分板4尺必要で新品の杉板だと千円は飛んで行ってしまう。資金に余裕がない個人や会では物入りになってしまうし、板材が手に出来るなら使いたい用途は多々あるのだ。

 前日は好天になったのだが朝まで雨で濡れ作業不適、この日も夜間に小雨があったけれど引き延ばすのも時期を逸しそうだから梯子を掛けた。小生は高所恐怖症なので不整地で梯子登りなどごめん被りたいものの会友に委ねる訳にもいかず、穴の始末は自分で行うしかない。取り付けは一期ごとに外し清掃する事を考慮すれば針金が容易なのだけれど棕櫚縄で括りつけした。
 緩まない結び方をガイドブックで探したものの思っていた結び方が見つからず「何とか」という結びにしたのだが、棕櫚縄は滑りが悪く締めにくかった。梯子の先端部で屁っぴり腰で脛で身体を安定させる姿勢は「傷持つ身」ではないけれど脛がおおいに痛かった。

 設置し眺めてみれば従来型の巣箱は目立つ。それに比べ塗装した古材のベニヤと植木鉢は目立たない。巣箱の説明には「塗装などしない」とあるけれど、海外の住宅にある巣箱を顧みるに、結構カラフルで小鳥も馴染んでいる風に見えた。環境も生態も考慮する必要があるのは理解しつつ、古材に塗装し植木鉢が容器の仕様も悪くはない。まあ、選ぶのは小鳥様だし「さあ、どうなる?、どうなる?」・・・「こうでたか・・・」とコマーシャルみたいな楽しみ方でしばらくは遊べそう。

                    

             遊山久しからず 鳥見楽しからずや・・・