トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

蒸留器の試作4 「夏みかんの芳香蒸留水」

2020-02-27 | 何よりの楽しみ
 試行2回の水仙の芳香蒸留水は「青臭い」ばっかりで廃棄となった。ネットの情報でも「青臭い」とあったから草本類はおおむねその傾向があるのだろう。もともといわゆるハーブ類ではないのだ。
 試行3回目の今回は夏みかんの皮を使ってみる。今回も素材よりも密閉度を高める検証で絶縁テープを使ってみる事にしたのだ。自分的には「良い着想」と期待していた。

 夏みかんはフイールドの放置林内にこれまた放置された夏みかんの樹から採ってきた。10年ほど前に行ったきりなのだが、周囲の樹木が大きく育ち日射が届かなくて衰退気味だった。果実も少なく苦労してバケツ1杯分を確保する。何本かは再生しておきたい。
 家で皮をとった。指で剥いていたが親指の爪周りが傷みだし思案してスプーンの柄で剥いてみた。なんと楽な事よ、初めからそうすれば爪を傷める事も無かったのだ。
 刻んだ皮は900gほどで鍋に一杯になった。蓋をして絶縁テープで二重に目張りをして開始。火力が強いと蓋が浮き上がり蒸気漏れが始まる。絆創膏より伸縮性があるだけましのように思えたものの蒸気漏れは防げなかった。やはり熱変性でヨレヨレになった。ガムテープで蓋自体を押さえようと試みたものの、これも熱には弱く接着力は低下して来る。
 結局、蒸留を終えるまでの40分ほどは手で押さえる羽目になって、昼飯はそのまま食パンを齧って終わった。

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 鍋に入れた水量は1.2リットルで、採集した蒸留水は0.3リットル程度だった。鍋に残った水は0.6リットルだったので、都合0.3リットル失っていた事になる。
 今回の結果を踏まえ、一番のネックでストレスは「蒸気漏れ」だった。やはり密閉できる圧力鍋が好ましい。さっそくリサイクルショップ数軒を周ってみたが五千円ほど投資しなければ手に入らない。我が家の30年物より新しいからしょうもないのだが、そこまで投資するほど遊ぶか遊ばないか、それが問題だ・・・。

 出来上がった「夏みかんの芳香蒸留水」は入浴剤として使ってみる予定。蒸しあがった皮は笊に入れておいたのだがリビングに香りが充満してしまった。洗濯ネットにいれれば、これも入浴に使えそうだ。