トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

駄目な小豆は駄目なまま・・・

2020-02-17 | 小人閑居して憮然
 会友のYさんから小豆を一升ほど頂いたのが一年前。その時点で「古い小豆だけれど使ってみるか?」と言われ二つ返事で受け取った小豆だった。皮算用は「小豆たっぷりの羊羹」だったのだが、そのまま忘れてしまってようやく気が付いて雨模様を幸いと羊羹一本を作るべく炊いたのだった。しかしいくら炊いてもしっとりしない。業を煮やして朝夜と煮立てては保温調理鍋で2昼夜、さっぱりしっとりとせずパサッとしたままなのだった。これでは羊羹にしても不味いだけである。
 品質が劣化しているのは一目瞭然だった。小豆色と言うより黒豆に近い真っ黒な小豆が混じっていたからである。想定された事態ではあったのだが欲が勝ったと言えよう。

 そこで急遽、納豆に仕立てる事にした。納豆なら菌の力で食べやすくなるかと思ってはみたものの、そうは問屋が卸さない。40℃で24時間保温してもヌメリが表面についたままで変わらぬ。それではとアプローチを変え、残りの小豆は24時間浸水させ炊いてみた。それでもパサパサ感は改善しない。それよりもえぐみと言うか嫌な味わいが口の中に残ってくる。これでは食べる対象にはならず「もったいない」と思いつつフイールドにばらまく事にした。
 野生動物なら小生よりも食物の選択は長けているだろう。はあ、小豆たっぷりの羊羹が食べたい。チョコレートより大納言羊羹が食べたい。

        変色小豆を外し納豆も外れ       黒色小豆を外し炊いたが喰える物にはならなかった