トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

珪藻の供給生産を試みる

2020-02-25 | 水辺環境の保全
 池のタナゴや二枚貝の冬ごもりもそろそろ終わりになる。タナゴは2月初めに姿を見せたけれど、ここのところしばらくは姿を見せていない。タナゴの産卵用母貝となる二枚貝は、今のところ冬季に失った個体は1体で残りは砂の中だから生きながらえていると思っているのだが、冬越しと産卵期を控え十分な栄養を取らせたい。
 周年、基本の給餌は「植物性豆乳ヨーグルト」に「植物性乳酸菌飲料」を撹拌させた物にビール酵母・乳酸菌製剤の錠剤粉末を与えている。ミドリムシを試してみたいものの高価なので手を出していない。クロレラや近似の製品は安価だけれど手が出ない。

 先日、フイールドの沢に珪藻採集に行ってみた。緑藻は見られたが茶藻は繁殖時期では無いようで空振り、「早めにご馳走を」と思ったものの肩透かしだった。庭の池に採集した珪藻を投入する手間を惜しむ訳ではないけれど、少しでも池の環境内で自給したい。そこで考えたのはウオータークリーナーの消音器を外し、そこに日光の当たる浅い流れを作ることで珪藻の発生を促そう、と言うアイデアである。算盤通りにいかない事も承知の上で、珪藻を採集する川筋は押しなべて「流れがあり、浅く、日当たり良好」の三条件を満たしている。

 そこで小規模ながらウオータークリーナーを活用した珪藻の発生器を試みる事にした。板は平坦でなく中央部を軽く凹ませてある。真っ平より「良かろう」との小生の予断で独断なのだ。窪みはジスクグラインダーにサンドペーパーを取り付けて削り、ウオータークリーナーの消音器を外して取り付けてみた。
 板の端から落ちる水音が気になる。一応、近所迷惑と言う事を考慮すれば音が少ないに越したことはない。そこで側面に板を取り付けてみた。これで音は減少したけれど吐水口から出る水音が残っている。少しばかり考えて対策が浮んだ。廃棄したウオータークリーナーの濾過網を使う事に由り音を減らす。まあ、海苔の養殖網の真似事そのものになった。

 この網のリサイクルは水音の減少より珪藻の胞子や細胞が付着する場所にもなれば一石二鳥、いいえ一網二徳になる。的を得たアイデアなのかどうかは時間が必要だけれど懸念がひとつ、この網は水槽の中で緑藻まみれになっていた網なので、もしかしたら緑藻が優位になるかもしれない。

    窪みを削る   ➡    水音が残る   ➡    縁を付け養殖用ネットも装着

小さな地拵え

2020-02-25 | 今日は真面目に
 原っぱ部の拠点入り口、畔のような凸部があって水仙が毎年時期には花をつける。花はともかくもこの凸部が刈り払いの邪魔だし、これがあることで平坦部の圧迫感もある。このまま維持するよりは崩して凹部に土を入れれば平坦部も広がり刈り払いも楽になる。水仙は土塊ごと移動させ崖部の際に植え付けた。適期ではないことは承知だが、もともと丈夫な植物だし何割かが枯れても全体を失う事も無いだろう。移動させた斜面の際は東向きで良く日の当たる部分だし次期の早春には花を見せてくれるはずだ。

 地拵えで生みだした平面は一坪程度であるものの埋めきれなかった凹部にはガマズミなどの低中樹を数本植えれば部分最適化に少しばかりは寄与するだろう。

          作業前   ➡    作業後