
何事にも「あーあ」なんて事態は生じるものであって「西瓜の名産地」とか言う歌詞の終わりにも「あーあ」なんて言う台詞があったがもう、うろ覚えだ。きっと脳味噌もウロだらけになっているのであろう。例えればだらしなく氷結して終わった氷みたいなもんだ。
さて、一品もの名品名作をと年寄りの冷や水とそしられようと熱中している「機関車トーマス」1台、前作より「モデルに忠実に作る」のが目標なので、前作には取り付けなかった前部の整流板?を作っていたのだが結局は作り直し4回目で様になった。
最初のブロックは煙突部と同じ材を使用したかったが切り残しだけだった。それでもギリギリ寸法のブロックを切り出して罫書き線まで入れたのに、肝心の角の部分の腐食が進んで強度も無い事が分かって廃棄、次はヒノキの柱から切り出したブロックで加工して仕上がり寸前に木目から破断、3回目はもう少し目の詰まった栃材を使い切り出したが、最後にノミをチョンと当てたら割れて失敗。幅g5mm程度の部品にノミを当てるなど「ニワトリを捌くに牛刀を用いる」阿呆であったワイ。
4回目は「コの字型」を断念して独立させた2枚に分割。最終的にはこれで決着をしたのだが、思い返せば機関車トーマス初号機は、この作り方をしていたのだった。今回、それを採用しなかったのは「面倒くさかった」という記憶があったからで、結果的には「今回のコの字型」の方がよほど面倒臭かったのだ。その上、余計な手間暇を喰ったし。
まあ、強がりを言えば、少しばかり華奢で繊細な加工を楽しめた。春雨は目じりにあふれてきても「春雨じゃ、濡れて参ろう・・・」なんて台詞は必要なく「花粉症でしょっ!」なんて、まっことケッタイな世になったわい。この細かい工作で、ずーと摘まみ続けていた左の親指と人差し指に傷がついてしまった。絆創膏を巻いての工作はやり難い事甚だしい。テープ1枚でも感覚は大きく削がれるのだった。皮膚はとうに削がれているが・・・。