トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

コンニャク悶慟・・・

2020-02-11 | 小人閑居して憮然
 コンニャクイモをレシピと消石灰付きで頂いた。作った事は無いけれど義母が振る舞いに作っているのは度々見ていたし工程も何となく頭に入っている。てなもんや三度笠で、ガス台の部品交換に担当者が来訪するというこの日、時間の幅があって外出できずコンニャクを作る事にしたのだった。

 レシピ通りに洗い赤芽を削ぎ柔らかくなるまで煮込む。レシピには「ミキサーで粥状にする」とあったけれど指で押しつぶせたし「マッシュポテト」を作る要領でも構わないだろうの認識だった。「それでも」と思い、突っ切りに掛けたが固い部分が出てきた。どういうわけか煮え切らない部分に見える。
 それでもすり鉢で摺り込めば解消するだろうと行ったがヌメリが邪魔をして摺りつぶせない。「裏ごしならば」と気を取り直したものの粉ふるいでは目通りせず、笊の目も通らなくてはかどらない。この工程は「素早く」とレシピにはあるし、小生宅にはミキサーとかいう文明の利器はなかったのだ。もう、台所の床からシンク周りから飛び散ったコンニャクと道具で目も当てられない。

 「馬も四つ足,鹿も四つ足」の理屈で言えばミキサーでない方が先なのだったから十分通用しうると思っていたのが大間違いで、どこで道を踏み間違えたのか「バックレてやる!・・・」と思っても片付けねばならぬ。仕方が無いから粉砕不十分でも何とかなるだろうと消石灰を加え撹拌しバットに広げた。
 ところがなかなか固まらない。粉砕しようとすり鉢、まな板、泡立て器、粉ふるい等々、シンクに溢れさせている間に時間を大きく費やしてしまったので時期を逸したに違いない。分解しそうな代物を熱湯で茹でる事1時間以上、少しは固まった感もするけれど色感も質感もコンニャクのそれでは無かった。

 生醤油でひと切れ食したけれど、コンニャク感はあっても粒々の芋の固形を喰っている感じで、どうも平らげる気にはならなかった。一切れ食し恐れをなして残念だったけれど廃棄としたのだった。あーあ、小生たる者が何たる不手際と思いつつ「ミキサーが無かったから・・・」と何とも侘しい言い訳で幕を下ろしたのだ。下さったUさん、ごめんなさい。三年物を無駄にしてしまいました。

 捲土重来、悔しいからミキサーを調達して、芋は会友のYさんに強請ってこの恨み、晴らさずやー。

      固め中   ➡    煮込み中   ➡    無残な結果