山間地域産業振興グループの誘いで山間の集落まで出かけてみた。活動は「コンニャク作り」だったけれど、小生には目論見、いいえ下心、いやいや廃棄物として出る柑橘類の無料調達を探りに行ったのが正しい動機なのであった。
とは言え「参加費無料」でお世話を掛ける形になるのは心苦しく、作り貯めた芳香蒸留水やハーブチンキ、はてまた「はるみシロップ」に強炭酸水、くわえて世界初の「ヨーグル蘇」、更に「はるみ果汁醸造酢熟成一年物」まで携行してのお出かけになった。
会場は公民館かと思っていたけれどリーダーのお宅だった。家の裏に屋根を設えて屋外台所が設えてあり、そこでコンニャク作りとなる。小生の出番は石灰を投じてからの「こね「」だったのだが、これがなかなかの感触で、粘性の物体は水洗いくらいでは落ちにくく、束子でこすり落とさねばならなかった。アルカリの作用なのかどうか手の角質層が落ちたようでしばらくはすべすべとなり思春期の肌に近い。
コンニャクイモを茹でている時間に持ち込んだ作品の自慢をやった。このような物を作るのは自分の遊びや時間つぶしであって他人様にご披露申し上げる物でも水準でもない代物だから気が引けたのだけれど、そこは「山間地域産業振興」にまでつながらなくても多少のヒントになれば良かったのである。ましてや「ヨーグル蘇」なんて代物は台所を預かるご婦人たちにとってみれば「得体のしれないお爺が作った得体のしれない物質」そのものであって、これだけは鼻っから嫌がられ遠ざけられるだろうと心得ての持ち込みだったのだ。
一番喜ばれたのは「はるみシロップ」でミカンやお茶を生産しているリーダーさんは「はるみの苦みが全くない」と大喜び風。小生にしてみれば「はるみに苦みなんてあるのだろうか?」と疑問を感じる一幕だったけれど、生産者にしてみれば廃棄の果物でも小生には無料の宝物で、おおいに恩恵を受けたのであるから喜んでもらえて義理が果たせた感じである。
結局、このはるみで「シロップ作り講習」をする羽目になった。はるみは既に時期を過ぎていたのだが「自家用」の果実が残っていたのだとか。
「ヨーグル蘇」は小生の懸念に対して「美味しい!美味しい!」と口に運ぶ。リーダーはお宅から食パンを持ってきて食べてくれたから、これも好評の部類だろうか。ヨーグル蘇を牛乳でなく山羊乳で作ってみたいのだが牛乳の5倍以上の価格では躊躇してしまう。
山羊乳はこの時期しか採乳出来ないから結局は手を出してしまいそう。少年の頃、まだ雪囲いも取れないうちに山羊の出産がありしばらくはペットと同じだった。現在、再放送アニメ「アルプスの少女ハイジ」の山羊とのかかわりを見るたびに思い出す。一方で、幼子たちと観ていた頃と比較すると絵は単純だけれど表情描写が緻密なのに気が付いた。思わず「上手いなあ!」とこぼれてしまう。まあ「宮崎駿ここにあり」と言うべき印象だった。
お土産付き
小生の自慢一
とは言え「参加費無料」でお世話を掛ける形になるのは心苦しく、作り貯めた芳香蒸留水やハーブチンキ、はてまた「はるみシロップ」に強炭酸水、くわえて世界初の「ヨーグル蘇」、更に「はるみ果汁醸造酢熟成一年物」まで携行してのお出かけになった。
会場は公民館かと思っていたけれどリーダーのお宅だった。家の裏に屋根を設えて屋外台所が設えてあり、そこでコンニャク作りとなる。小生の出番は石灰を投じてからの「こね「」だったのだが、これがなかなかの感触で、粘性の物体は水洗いくらいでは落ちにくく、束子でこすり落とさねばならなかった。アルカリの作用なのかどうか手の角質層が落ちたようでしばらくはすべすべとなり思春期の肌に近い。
コンニャクイモを茹でている時間に持ち込んだ作品の自慢をやった。このような物を作るのは自分の遊びや時間つぶしであって他人様にご披露申し上げる物でも水準でもない代物だから気が引けたのだけれど、そこは「山間地域産業振興」にまでつながらなくても多少のヒントになれば良かったのである。ましてや「ヨーグル蘇」なんて代物は台所を預かるご婦人たちにとってみれば「得体のしれないお爺が作った得体のしれない物質」そのものであって、これだけは鼻っから嫌がられ遠ざけられるだろうと心得ての持ち込みだったのだ。
一番喜ばれたのは「はるみシロップ」でミカンやお茶を生産しているリーダーさんは「はるみの苦みが全くない」と大喜び風。小生にしてみれば「はるみに苦みなんてあるのだろうか?」と疑問を感じる一幕だったけれど、生産者にしてみれば廃棄の果物でも小生には無料の宝物で、おおいに恩恵を受けたのであるから喜んでもらえて義理が果たせた感じである。
結局、このはるみで「シロップ作り講習」をする羽目になった。はるみは既に時期を過ぎていたのだが「自家用」の果実が残っていたのだとか。
「ヨーグル蘇」は小生の懸念に対して「美味しい!美味しい!」と口に運ぶ。リーダーはお宅から食パンを持ってきて食べてくれたから、これも好評の部類だろうか。ヨーグル蘇を牛乳でなく山羊乳で作ってみたいのだが牛乳の5倍以上の価格では躊躇してしまう。
山羊乳はこの時期しか採乳出来ないから結局は手を出してしまいそう。少年の頃、まだ雪囲いも取れないうちに山羊の出産がありしばらくはペットと同じだった。現在、再放送アニメ「アルプスの少女ハイジ」の山羊とのかかわりを見るたびに思い出す。一方で、幼子たちと観ていた頃と比較すると絵は単純だけれど表情描写が緻密なのに気が付いた。思わず「上手いなあ!」とこぼれてしまう。まあ「宮崎駿ここにあり」と言うべき印象だった。

