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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ちょっとお出かけ「自慢一」

2020-03-24 | 感じるままの回り道
 山間地域産業振興グループの誘いで山間の集落まで出かけてみた。活動は「コンニャク作り」だったけれど、小生には目論見、いいえ下心、いやいや廃棄物として出る柑橘類の無料調達を探りに行ったのが正しい動機なのであった。
 とは言え「参加費無料」でお世話を掛ける形になるのは心苦しく、作り貯めた芳香蒸留水やハーブチンキ、はてまた「はるみシロップ」に強炭酸水、くわえて世界初の「ヨーグル蘇」、更に「はるみ果汁醸造酢熟成一年物」まで携行してのお出かけになった。

 会場は公民館かと思っていたけれどリーダーのお宅だった。家の裏に屋根を設えて屋外台所が設えてあり、そこでコンニャク作りとなる。小生の出番は石灰を投じてからの「こね「」だったのだが、これがなかなかの感触で、粘性の物体は水洗いくらいでは落ちにくく、束子でこすり落とさねばならなかった。アルカリの作用なのかどうか手の角質層が落ちたようでしばらくはすべすべとなり思春期の肌に近い。

 コンニャクイモを茹でている時間に持ち込んだ作品の自慢をやった。このような物を作るのは自分の遊びや時間つぶしであって他人様にご披露申し上げる物でも水準でもない代物だから気が引けたのだけれど、そこは「山間地域産業振興」にまでつながらなくても多少のヒントになれば良かったのである。ましてや「ヨーグル蘇」なんて代物は台所を預かるご婦人たちにとってみれば「得体のしれないお爺が作った得体のしれない物質」そのものであって、これだけは鼻っから嫌がられ遠ざけられるだろうと心得ての持ち込みだったのだ。

 一番喜ばれたのは「はるみシロップ」でミカンやお茶を生産しているリーダーさんは「はるみの苦みが全くない」と大喜び風。小生にしてみれば「はるみに苦みなんてあるのだろうか?」と疑問を感じる一幕だったけれど、生産者にしてみれば廃棄の果物でも小生には無料の宝物で、おおいに恩恵を受けたのであるから喜んでもらえて義理が果たせた感じである。
 結局、このはるみで「シロップ作り講習」をする羽目になった。はるみは既に時期を過ぎていたのだが「自家用」の果実が残っていたのだとか。

 「ヨーグル蘇」は小生の懸念に対して「美味しい!美味しい!」と口に運ぶ。リーダーはお宅から食パンを持ってきて食べてくれたから、これも好評の部類だろうか。ヨーグル蘇を牛乳でなく山羊乳で作ってみたいのだが牛乳の5倍以上の価格では躊躇してしまう。
 山羊乳はこの時期しか採乳出来ないから結局は手を出してしまいそう。少年の頃、まだ雪囲いも取れないうちに山羊の出産がありしばらくはペットと同じだった。現在、再放送アニメ「アルプスの少女ハイジ」の山羊とのかかわりを見るたびに思い出す。一方で、幼子たちと観ていた頃と比較すると絵は単純だけれど表情描写が緻密なのに気が付いた。思わず「上手いなあ!」とこぼれてしまう。まあ「宮崎駿ここにあり」と言うべき印象だった。

                 お土産付き          小生の自慢一

歴史上初?!「ヨーグル蘇」を作った・・・

2020-03-24 | 何よりの楽しみ
 ネット上では「蘇」の人気が高いのだとか。蒸留装置も完成したが、そうそう蒸留したい素材があるわけでも無く人工産卵床も作ってしまったので午後が暇になった。そこで思い立って「蘇」とやらを作ってみようと子等が小さい頃にしか使わなかったと記憶するホットプレートに光を当てた。まずは綺麗にしてからシンク周りは場所が無いからテーブルに置いて蘇作りを始める。

 ホットプレートの良さは開放面が広いのと温度調節が出来る事で、多少の手抜きでも焦げ付きは防げる。夕食は立ち食いのまま煮詰める事、小一時間、固まる手前の状態で加熱を止めた。蘇の味見はヘラに付着したネチッとした物体で済ます。第一印象は、あのミルクキャラメルを想起させるもので甘味を感じたのが不思議だった。似たような食品にノルウェー土産の好物「山羊のチーズ」をも思い出した。こっちは少々塩味を感じる食品である。
 煮詰めて固形にしないのは「同じ物は面白くない」と言う意固地、いいえ「良い弧爺」だったからで、目指したのは「ヨーグル蘇」なのだった。

 しかし1リットルの牛乳を煮詰めても得られた粘性物質は100g前後、これを蘇の状態、加計いいえ固形まで煮詰めては使い道が限られる。次は2リットルで製作し遊ぼう。
 さて、種ヨーグルトをスプーン1杯ほど加え40℃10時間保温してから蓋を開けた。保温前の流動性は無くなって逆さにしても流れない。スプーンですくってみれば硬めのヨーグルト風だ。味わいに「ヨーグルト風味」は無く、試作時の一口「ミルクキャラメル」と同じ。作った容器は普段ヨーグルトや甘酒を造る1リットル容器で大きすぎてしまった。次回はプリンの空き容器でも使い保温しよう。サイズ的にも丁度良いだろう。

 試食して、そのまま食べるよりパンなどに塗った方がおいしかったし、コーヒーに入れてみたらそれなりの味。「蘇」にカビを付けて「チーズ」にしたらどうなのだろうか。チーズを作った事は無いがブルーチーズかカマンベールならカビが生きていて作れるかもしれない。固形化した蘇よりクリーム状で使った方が用途は多そうだし牛乳の加工量も伸びるだろう。
 脱脂粉乳にえごま油を加え「牛乳もどき」で加熱すれば時短になりそうだし、ああ、我が妄想は限りが無いのだった。かくして、そのたびに我が頭髪は失われていくのだ・・・。
   濃縮開始   ➡    この状態で止め   ➡    ヨーグル蘇が出来た