トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

** 「虎馬」

2011-04-08 | 大震災

         大地震津波のあとに放射線風評被害耐えがたきの道

         並び立つ地獄の釜を眺めつつ野ざらしの身に助けはあらじ

         島の国足りてる人はあばらうも足りなき群れは凍えて耐える

         虎馬に喰われ蹴られたみちのくの成すすべも無き春無一物

         大戦に次ぎし被災の人々に無為の議員と無策の国よ


今年は大不作

2011-04-07 | 小父のお隣さん

Photo_3  作業を終えて帰路の途中にタケノコ掘りのおっさんにあった。スーパーの袋越しにタケノコの収穫がわかったから声を掛けて写真を撮らしてもらう。

 朝から探して、ようやく三本なのだと言う。昨年は入山しなかったと言うからご常連さんではない。今年は常連は殆ど見かけず新顔の方が多いのだ。常連はとうに見切りをつけて入山しないのだ。それだけ今期はタケノコの発生が少ない。

 昨春は稀に見る大発生の年だったから、今年は裏年と言えても稀に見る裏年なのだろうが、それに加えて夏の日照りも影響したのかもしれない。

 冬期は猪が駐車場や原っぱまで出現して畑の様に掘り返したのも初めてだったが、裏を返せば餌不足の裏返しだったのだろう。この分だと連休中のイベントで予定している「タケノコ御飯」はまぼろしになりかねない。

 朝、市街地を通るときツバメの飛翔とさえずりを確認できた。平年より十日遅れの「ようこそ」の気分だが、我が家の巣台には訪れそうもないなあ。それはともかく、山で昼食中にトンボの初見もした。中型の細身のトンボだったが写真は撮れなかったのだ。


こっちも空焚き

2011-04-07 | 小人閑居して憮然

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 とんぼ池が減水中だ。降雨による地表水頼みだから仕方がないのだが、漏水も多少あるから思っていたより減水が早い。きっと原発もこの程度の見通しだったに違いない。

 それはともかく、水の手当てを講じなければならないのだが、隣接した谷地の棚田跡からしか水源はない。その棚田からの水路は池の下手に流れ出ており、池に導水するには上部の尾根の末端を切通ししなければならないのだ。長さ7メートル、深さ1.5mの溝を掘ることは考えただけでもギブアップだ。

 名案はないかと付近を歩きまわったら、運よく昔の水路の名残があったのだ。水位の関係で掘り下げなければ取水出来ないけれど、お隣の団体が作った棚田の排水付近から導入できそうなのだ。今日はその心算で下準備を始めたのだが、途中の茶畑跡の侵入竹の切り口が危なくて入り込むのは大変危険な状態になっていた。6坪ほどの刈り跡が竹槍だらけなのだ。

 刈払機を持ち出して地際から丁寧に切り取ったが、本来手入れを行わなければいけないボランティア諸氏の常識を疑ってしまう処理の仕方だ。こういう危険を増すだけの迷惑この上ない結果を残すのなら活動して欲しくない。お陰で小生の頭部も空焚き状態だが放射能漏れは無かった。安堵である。そして勢力圏の代表に電話したら取水路は快諾してくれた。またまた安堵であるが身体は悲鳴をあげている。


** 「卒業式」

2011-04-06 | 大震災

       ハレの日は校舎も友も欠けたれど忘れえぬ日に着たきりで立つ

       式辞読む絞る声には嘘はなしこの地に我が身放ちて興す

       この災も一期一会なるならば数多欠きたる式も地固め

       身を立てる町は荒野に戻れども胸の熾火の熱さ増す日

       いつの日か蛍の光窓の雪歌い継がれる町に戻さん


美しき天然

2011-04-06 | 小人閑居して憮然

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 毎年感じることだが、上の沼近くの林内にあるショウジョウバカマの群落は、衰退と言うより破壊が激しい。傾斜のあるところは踏み荒らしは少ないものの、歩き易い所は踏み分け道になっている。道筋にかかる株は潰されて無残な姿だ。勿論、幼い個体は育つはずはない。

 今期の盗掘痕は確認できなかったが、縦横無尽に踏み荒らされている群生地を見ると胸が痛む。これに限らず、ササユリ・山百合・ウド・タラノキなどは絶滅状態だ。棚田跡の荒地にはセリが出ているのだが、こちらは絶滅はしないものの衰退中だ。採集者は根こそぎ引き採って、近くの水溜りで泥を落とした後に根だけ切り落として去る。

 環境教育用にと設えた谷地のビオトープ周辺に植え込んだフキもフキノトウはまず散見も出来ない。少ない葉を展開させれば葉柄は切り取られてしまい、翌春の準備も出来ないありさまだ。

 テレビで報道もされていたが山芋を掘り取った穴も危険で無惨だし、不作年とは言えシーズンに入ったタケノコ掘りの林床掻き取りと斜面の掘り崩しも目に余る物がある。この時期だけ出現する自転車のおっさんは、帰る前に必ずチューハイの空き缶を放り投げ捨てて行く。腹立たしいことこの上ない「何処も同じ四季の夕暮れ」は続く。


林内採光

2011-04-05 | 今日は真面目に

A B

 尾根の両脇のアラカシを除伐している。今まで気がつかなかったが、胸高直径45cm以上の山桜の巨木が二本あった。花の時期に通っているのだが見上げてもアラカシの葉で樹冠は覆われているし、桜の樹皮も老木になると見分け難い表情になってくる。ここは周囲を除伐して日光にせいせい浴びられるようにする心算だ。

 今日は結果的にアラカシを除伐して山桜を刈り出し、周囲のコナラの林を顕わにしたという事になろうか。アラカシは太いのも細いのも多くあるので、倒すのも刻むのもしばらくかかりっきりになりそうだ。今日も何本か伐倒したが、少しだけ空が広くなった。ただ足元は歩くにも事欠く、散乱状態のままである。


* 「霞のごとく」

2011-04-05 | 大震災

              避難せし陸に萌え見しふきのとう

              つばくろも子育てならじ奥の春

              湯を浴びて春滲みてくる生きておる

              春来るもあれより歩む冬の旅

              人も消え松原消えた浜の春

              奥の地よ春遠からじ梅ひらく


ようやく産卵

2011-04-05 | 小父のお隣さん

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 ヒキガエルがようやく産卵した。当地の3月平均気温は平年より1.1度低く、これは30年ぶりの低温なのだそうだ。そのため10日から2週間程度は季節の事象が遅れているとのことだった。

 ヒキガエルの産卵は例年だと3月20日前後、ツバメの初見は28日ごろなのだが、ツバメはまだ見ていない。一方で、林内作業中にオオスズメバチの飛翔をみた。これは例年より早い。通例だとトラップを仕掛けて捕獲した個体を見るのが最初で、中旬以降だ。2日にはアゲハチョウの飛翔を初見したのだがキアゲハだったかナミアゲハだったか…。

 写真の卵塊は塊とは呼べない少なさだったから、上手の沼から二升ほどすくってトンボ池に移動させた。「ヒキガエルは生まれた場所に戻って産卵する」という習性だとの記憶があるから、新設の溜池には産卵はないだろうからと、その心算で今か今かと心待ちにしていた産卵なのだ。

 ただ移植したトンボ池は、降雨が無いから減水中だ。水路に絞り水も流れていない状況では、上陸するまでに育つかどうか別の心配が出てきた。仇になるのも心外だし・・・。一雨欲しいなあ。


** 「諸行無常」

2011-04-04 | 大震災

        津も浦も寄りて分け合う物不足無傷の町は買占めの町

        氷点の夜も板の間毛布とな温き布団で丸むしあわせ

        公園の家無き人は布団干し避難の人は食う寝るもなし

        彼岸会や地獄の釜は連鎖して開けて呑みたし現世の人

        瓦礫処理重機止まればその先で黙祷捧ぐ疲労の人は


アラカシの除伐

2011-04-04 | 今日は真面目に

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 樹冠を大きく広げて日照の支障になっているアラカシ二本を除伐する。周辺ではこの大きさのアラカシが暗い森にしているのが現状だ。ヒサカキなど低い樹木は既に除伐して、林内の見通しは良くなったが、日照量はまだ不十分なのだ。

 これからしばらくは除伐したアラカシの背後の尾根筋のアラカシを除伐してコナラの林を剥き出しにする。アラカシは樹冠の上部で枝葉を密生させ、キノコのように覆っているから林床にとっては光りを阻害する事甚だしいのだ。

 除伐した二本も、直径30cm前後、樹齢は40~50年というあたりだ。一本は内部が空洞になっていて、追い口を入れて半分も切断しないうちに「バキッ、ドスーン」と倒れてしまった。樹皮の状態を観察すれば推定できたのだが、時折の伐採だとどうしても確認事項が少なくなってしまう傾向がある。心しなければならない。


林内採光

2011-04-03 | 今日は真面目に

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 樹冠が閉じて林床に光が届かない部分の除伐を行う。落葉樹の葉が無い冬の間に木漏れ日の状態を見ながらの除伐だし、数シーズンに渡って少しずつ手を入れている部分だ。

 今日は南向きに斜めに立ち上がっているアラカシを除伐した。径は30cmほどだが硬くて何度か刃を研ぎなおしてしまった。

倒した後はパッと林床が明るくなる。無理も無い、キノコの様に上部で枝葉を広げて樹冠を被っていたのだから。

 あと何本か同じような大きさのアラカシを伐採するのだが、一本処理をしない前にチェーンソーの燃料を使い果たしてしまう。硬いだけでなく上部は枝葉を密生させているため刻むのに手間がかかる。こういう森はどこも似たような状態だけど、林床は砂利層で落ち葉の下は表土が無く、周囲の低い緑はアラカシやヒサカキの幼樹だけだ。

 ここに表土が出来て草本で覆われるのはいつの日か…。小生に出来るのは光を届ける事だけである。

 


** 「心魂」

2011-04-03 | 大震災

         病む人と残るもいれば早々と捨てて逃げ行く仕事人あり

         炊き出しに異国の人も飛び入るに被災地襲う同胞の屑

         流されて全て失う津々浦に耐えて肩寄せ無財の七施

         兵卒は職務に忍じ被爆でも我が身に建屋偉き人々


*招かぬ時も

2011-04-02 | 小父のお隣さん

         色鳥は枝を覗いて通りすぎ

         濡れ縁に色鳥の立つ小春かな

         我が庭に鳥托鉢の寒き日々

         蚋は舞う節分の昼十三度


命の水

2011-04-02 | 感じるままの回り道

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 立ち枯れて、上部には小枝が全く無くなった胸高直径30cmほどの木を除伐した。材質が硬くチェーンソーが入り難くて苦労したが、ともかく倒すことが出来て一安心だ。この木は双幹で残した方は35cmほどだ。こちらには小枝もありこれから若葉を萌えだすだろう。と思ったのだったが・・・。

 切り倒して、切り口の状態から80点くらいかと思いながら先端の枝別れしているところを切断したら溢れるように樹液が滴り落ち始めたのだ。幹元の切断面は特に濡れるということも無かったのに先端はビッショリと樹液を溢れさせている。この違いは理解できなかった。春先は特に樹液の出方が激しいのは体験的に承知しているものの、溢れる様は何時見てもビックリする。

 枯れていると判断した幹に樹液が回っているのも驚嘆に値するが、昨年も葉をつけなかった幹だから除伐もやむをえない、と少々気分は複雑だった。


** 「大国難」 合コン編

2011-04-01 | 合混で闘作すれば

 神様よりも 作業員様

    頼みますとも この世助けて ハア コリャコリャ    駒子姐さん

 神話信じて 楽観的に

    お気軽広報 中身なし ハア コリャコリャ         語り屁

 事故も第一 隠蔽上手

    ここに至るは お約束 ハア コリャコリャ         原慢

 情報を流さず事故を垂れ流し                 ゴム栓

 水爆と言いたき様の大津波                  伏隆丸

 涅槃雪水浸くかばね放射線                  寂町

 崖っぷち既に隠蔽上がりなり                  トロル

 有事ゆえ放射線でも身を曝す無事な広報恥だけ曝す    犠太