トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*学校ハラスメント 2

2018-09-17 | 小人閑居して憮然
              いじめっ子ゲームに倣って技試し

              合わぬ目が鼓動止めよと突き刺さる

              存在を消してもネットでいじめられ

              監督の独裁学校無関心

              先生のスカタン親も知らずで死

              師の愛を受けて赤目の登下校

              真実を尻に敷き指揮委員会

              型どおり三人官所の雛の段

ヒアリはいないがハットは必要…

2018-09-16 | 水辺環境の保全
 「池はどこだい、オーイ池!」と呼びたいほど三日月池のスゲが広がってしまった。春先の3倍ほどに面積を広げた。除草時期と承知をしていてもクロスジギンヤンマの発生期に除草は出来ない。やむなく見過ごしていたら梅雨明けから倍になってしまった。

 このまま越冬させると根茎が強固になって引き抜くのに多大な労力を要する。特にカサスゲの生えている部分は泥土が少なく硬い基盤層に根茎を進入させ育つから古くなる程厄介なのである。この日、水深が不安定なので竹棒を杖代わりに池に入った。水深は長靴の高さギリギリで、結局は水没した長靴での作業となった。

 侵出先端部は容易に抜き取れるが、次第に難しくなって遂に三本鍬のお出ましとなる。水中に打ち込んでも効く訳もなく株元に当て長靴で押し込み、あとはユサユサと力勝負である。例えれば水に濡れた絨毯を引き上げる感覚に近く厚い部分は10cmはあった。
 とは言え仕切り堤の水際は昨季からのスゲなので、これも非力だ。今まではスコップで掘り起こし除草したがスコップは持ってこず、鍬で引き抜く気力も無くなり造林鎌で水底の株元から刈り取った。

 これが意外と楽で、根茎本体は残るけれど回数を多く出来る作業内容だから今後は造林鎌の活用も視野に入れておく。ちなみに今回、造林鎌の用意があったのは、前日に周囲の崖を刈り払った後始末の集草作業のためである。集草に造林鎌は大いに役立ってくれるがガーデンレーキは非力である。

 しかしながらこの集草作業で重傷を負ったであろうアクシデントを回避できたのは誠に幸運で、まさに「危機一髪」の状態があった。
 普段はヘルメットにガードフェースを装着し作業するのだが「集草だけだから…」と造林鎌で掻き寄せていたその一瞬、混入していた細竹の枝が跳ねあがりメガネの下方から瞼を直撃したのだ。皮がめくれ出血して、本当に上瞼の縁ギリギリのところだった。

 念のため眼科に受診したところ幸いにも眼球に傷は無く、傷の中心が5mm下だったら眼球破裂の大惨事になっていた。「たまたま」の油断が大事故や大怪我につながる事を改めて思い知らされた。
 「ヒヤリハット」の一事例であるがまさに「油断大敵」とはこの事である。まあ、分析をしてみれば眼科医が言わずとも「目が細くて」で良かったとも言える…。


                 ➡    除草面積は約2坪半程度  

*学校ハラスメント 1

2018-09-15 | 小人閑居して憮然
              思春期や我に群がる電気虫

              伝えても求めても闇生は虚無

              学び舎は行く価値も無き針の山

              父母知らぬ師は素知らぬやこの仕打ち

              バーチャルをリアルゲームへ上げゲーム

              校内もネットの中も針千本

              サナギより蝶となるべく跳ぶ手すり

              耐え続け自助ほか無きの青リンゴ

こけら版「とりこし苦労」12 (バリケン)

2018-09-15 | 旅行記
 裏山の湖沼へトンボを見に日参していたのだが、その折に変わった水鳥を見つけた。羽繕いに忙しく小生の接近など気にも留めない丸々した七面鳥体形の巨体だ。「とっても珍しい種に違いない」と撮影した画像を居候先に見せたら「庭のナメクジ対策で導入した外来の家禽で野生化した鳥」が回答でガックリする返事であった。

 至る所「ナメクジ対策」が必要とするほど大型のナメクジが溢れているので「食べてくれるだろう」の思惑で導入したものと思われるが、普及しなかったとの現実がある事を考え合わせると、マングース導入の結果を知るまでもなく「どこの国でも猿知恵で拙速」なんて事は多いのだと理解できた。
 まあ、別件であるけれど国や自治体あげて「障害者雇用を水増し」なんてニュースが届くと、監査や通知、指示指導に追いまくられ泣かされた、お上の身勝手振りと言い訳の情けなさには苦笑も出ない。

 「ハイハイご無理ごもっとも…」とハリツキバッタで過ごした現役時代、少しでもバリバリ喧嘩しとけば良かったかと思いつつ「もう遅い…」も確かだし、道理を言っても仕返しされる御威光には小心者の小生としては逆らえないのであった。
 わが国にもバリケンは有名だったと思ったものの、まだらボケが戻った時、それは「ビリケンさん」と混同していたと理解する。バリケンにしろビリケンにしろケンを出さないおおらかさがいい。

             

時期を逸したが掛けないよりはまし

2018-09-14 | 今日は真面目に
 庭のリンゴ、国光は落下が始まったから全て収穫し、フジはまだ青リンゴで実りは10月末ごろになる。国光も袋掛けはしておらずフジもそのつもりでいたものの様子を見ると吸汁被害が多い。
 先に熟した国光が消えたから更にフジが狙われるのは傷を見るまでもなく明らかである。そこで庭の草取りのついでに嚢掛けをした。普通はピンポン玉大の頃に実施する作業だ。

 初夏に摘果し残した果実は35個で、すでに吸汁被害を受けている果実は更に摘果して残りの15個にだけ袋を掛けた。
 国光は蟻や昆虫の食害が目立ったのだがフジは吸汁被害が目立っている。熟す時期も晩生なので甘味はのっていなかったと思うのだが、品種としては国光より糖度が高くなるので青リンゴでも熟した国光より甘く、糖度計で10度の数値が出た。

 15個だけの袋掛けでなんとか11月まで樹上におき完熟を目指す。産地のリンゴの様に玉の肥大は望めないのだが何年ぶりかのフジの熟果を食べてみる所存だ。

 先日の台風でリンゴ産地の落果を報道していたが袋を掛けていた樹は無く全て無袋栽培だった。放任栽培と商品栽培では手数も管理も桁違いなのは理解するが、リンゴの肌が傷んでいないのには感心した。
 リンゴに農薬を散布し防いでいるのか圃場に防除管理がなされているのか不明だったものの、小生のリンゴ栽培の経験から袋を掛けたり薬剤を使用しなければ綺麗な肌にならないだろうにと思う映像である。

     袋掛けをした         摘果した吸汁被害果  

北の段、刈り払い 2

2018-09-13 | 今日は真面目に
 この日の最高気温36,3℃、記録は昼前後に出たから、この温度帯で作業はしていなかったものの自宅で休んでいる時の窓から入る外気の生暖かいこと、南風の生暖かさとは異なり「高温状態」が容易に理解できる風であった。

 刈り払いは前日に残った部分を始末し、更に山懐へと刈り進む。数は少ないけれどクヌギの若木があるから、まだまだ刈り払いは続ける必要がある。少し気を緩めると若木全体が埋もれてしまいかねない。これはそのまま立ち枯れにつながる。

 前日刈り払った部分と残った部分は高性種の草本につる草が絡まる厄介さがあったが、植樹した管理区域と山懐の手つかずの境界線区域の作業は別の厄介で緊張する。今季は一度、若木の周りを坪刈りしておいたから高性種の伸長はそれほどでもなく、代わりにつる草が若木を覆ってしまった。
 「別の厄介」はつる草ではなくシーズンに入った「オオスズメバチとの遭遇」で、時折は周囲を警戒しつつ作業を進めねばならない。

 ともかくも刈り出しを終え、刈り払い範囲を拡張しておこうと思った頃に燃料が尽きた。作業開始前から「燃料補給」してまでの作業はしないつもりでの早出早帰りなので、これを機に撤収したが、残りは段両側の崖地の刈り払いがある。
 崖地の藪は崖の足場の悪さだけでなくオオスズメバチが好んで営巣する環境でもあって、蜂の飛行はそれとなく観察していたが巣の存在の確証はない。
 巣の出入りに垂直方向で飛翔する事は少なく、おおむね浅い角度で出入りするから高い位置からでは視認しにくい。

              ➡    終了、逆方向から撮影 

今日のとんぼ「ミヤマアカネ」

2018-09-12 | 小父のお隣さん
 三日月池でミヤマアカネを撮影出来た。このトンボは「なんだっけ?」とはもうならない。他のアカネ類とは異なる目立つ特徴があるからだ。

 とは言っても経験的には年に1回程度見かければ良いと言わねばならない種で、それを今期は2回目か3回目なのだ。翅の白斑が目立つので間違えようがないという前提に立てば、前回は連結飛行を見る事が出来た。小生のカメラでは停止してくれねば撮影は不可能で、証拠条件を欠くけれど、そもそもたまたま出会った生物を撮影するスタンスであるからしょうもない。

 このトンボの撮影はすべて地上部で、どうも低い場所が好みのように思っているが本当のところは知らない。

再生、造林鎌の柄、挿げ替え

2018-09-12 | 今日は真面目に
 造林鎌の柄が取り付け部で折れてしまった。刃の部分は使用可能な状態でも柄は一度析損し再生した鎌である。その分、購入時より柄は短くなっていたが、再々補修となれば今回の析損で更に30㎝は短縮してしまう。

 それでも使用できるサイズなのだが、柄の強度不足は明らかだから新品を補充しようかと思っていた。ところが不用品のパイプの中に鎌の柄が入りそうな内径の物があったのを思い出し当てて見たら丁度良いではないか。長さも程々なので再生する事にする。

 折れた柄の木部を外し鎌の柄をパイプ内に入れ位置関係を確認。パイプに直接穴をあけ固定も可能だが、それでは刃先の安定を保てない。ここは面倒でも内径にぴったりした木製の中子を使う必要がある。ナイフや鉋で削り出すのも面倒だから、乾燥してあったリョウブを中子にしようと木工旋盤で中子を削り出した。

 必要な寸法の中子を削り出し、鎌本体の柄を差し込むコミを鋸で加工した。鎌本体の柄には新品時の目釘穴と再生時の目釘穴4か所があって、新たな目釘を打ち込んでは穴だらけになるし、仮に穴が続いてしまうと緩みの元になる。
 そこで既存の穴を利用したのだが、鎌と中子を固定する捨て目釘を用いなかったため、パイプに打ち込んだ事で位置がずれて余計な手間暇を要する羽目になった。手抜きした訳ではないものの、作業回数の多い加工では無いだけに「思い至らず」である。

 パイプに中子を当てた鎌の柄を打ち込み、口金で中子を締め、目釘、今回は通しネジ止めとして再生は終了した。まあ、これで数年は十分使用に耐えるだろう。

 ➡  中子➡  挿げ替え➡ 

*ごめんなさい山頭火

2018-09-11 | 温故痴新
          この森果てもない森づくりつくつくぼうし
              このたび果てもない旅のつくつくぼうし

          けふもいちにち山を徘徊してしまった
              けふもいちにち風を歩いてきた

          一羽来て啼かないジョウビタキ
              一羽来て啼かない鳥である

          どうしょうもない頭頂をなでている
              どうしょうもない私が歩いている

          あるけばつまづくいそげばけつまづく
              あるけばかっこういそげばかっこう

          ぼうぜんとして佇めるししのあと
              ゆうぜんとしてほろ酔へば雑草そよぐ

          膝も傷みだしたか
              笠も漏り出したか

          きり仕舞いきりにはならぬ赤とんぼ
              霧島は霧にかくれて赤とんぼ

          まだ逢いたい人が消えてゆく
              まだ見ることもない山が遠ざかる


 遊ぶつもりは毛頭なかった。毛頭は無くなって久しいし…。しかしながら先日、山頭火の句「分け入っても分け入っても青い山」をもじってみた折りに「山頭火の句は!!!」と入り易いのに気付いてこの始末だ。祥月命日「一草忌」は10月だが、今日は山頭火の命日でもある。
 「自由律俳句」と言う事もあって普遍性があり沁みいるハードルが低いのだろうが、それよりも「共感力」と言った方が良いのだろう。もう二度と悪さは致しません…かも。

          うごめける臓腑おさえて山頭火   トロルお爺

トワダオオカ?でオニボーフラでない!…

2018-09-10 | 小父のお隣さん
 拠点道具小屋の天水桶に毎年発生する巨大なボーフラ。小生はこれを「鬼ボーフラ」と長年思っていたのだが、鬼ボーフラとは蛹の事を言うのだとS先生から教わった。それでは体長25mmにも達する巨大なボーフラは何なんだ。
 すごーく昔のブログに「いわゆるオニボーフラと言う奴?」なんて題でこのボーフラをアップしていたが、小生の無智蒙昧を長年に渡り晒していただけだった。この理由は耄碌や認知症のせいだと思いますよ。
 とは言え誤認記事にアクセスしていた皆様にはお詫びいたします。

 ところがこの日、S先生が「ボーフラを欲しい」と知ったので拠点にある天水桶4槽のボーフラを案内した。しかし前日の降雨で縦樋から流下する雨水は底から湧流となって溢れる。これでボーフラを流してしまうようで以外に少なかった。それでも5日分ほど採集出来て、小生は面目を保ったのである。

 本題、肝心な点はこれでは無く作業台代わりに蓋をしていた水槽にいるこの巨大ボーフラの素性を尋ねたところ「トワダオオカではないだろうか」とおっしゃった。ガガンボは知っているが巨大な蚊など「インデイ・ジョーンズ」や「ジェラシックワールド」ではないフイールドに生息しているなんて、巨大ボーフラを見ていても想像だにしていなかった小生である。

 S先生曰く「研究発表の題材にもなる種」とも言うのだが小生には遠い世界の話だ。種の確認をしたいとの事で羽化するまで飼育する個体を採集していった。
 ネットで検索しても成虫の写真は出てくるがボーフラの写真は見いだせなかった。これでは小生はお手上げでS先生の飼育結果を待つしかない。

 拠点にまとまってある水槽の1槽にしか生息しないのは不思議だったけれど、ネットで「幼虫は木の洞の水溜りに生息する」とあったから暗い環境が好みだと言って良いだろう。毎年発生していても水面が開放的で水中が明るい天水槽には発生した事は無いからである。

北の段、刈り払い

2018-09-09 | 今日は真面目に
 普段は立ち入る事の少ない北の段、フイールドの外周圏でもあるから手入れは遅れがちになる。それでも初夏の頃に一回刈り払いを済ませているが、今回は立ち入ろうにも進入路から刈り込まねば取り付く事も出来ない状況になっていた。段上の棚に上がるには3m弱の崖を登らねばならない。

 ここもオニアザミやヤブマオなどが生育し入り込む余地さえ許さなかった。刈り払い機での刈り取りは上向き作業になり危険だし、何より刈り払い機本体の重量を右手で支えなければならないのが五十肩では出来ない。

 そこで造林鎌のお出ましとしたが、道具小屋で念入りに刃を研いで取り掛かった直後に、細竹に一発やったら折れてしまった。「引き伐りすれば良かったのに…」と悔やんでも時すでに遅く、また小屋まで戻り新たな造林鎌を持ち出す羽目になった。
 折れた造林鎌は既に折れた過去があり補修した鎌で、この折れた部分を新たに取り付けても長さが不足する。新品と交換の時期と思う事にしたが、ホームセンターの造林鎌の柄は軟弱材ばかりで見た目重視の商品ばかりなのが気にくわない。「安かろう悪かろう」は結構多いものである。

  ➡   二本目の造林鎌で上り口と刈り始めの立ち位置を刈り出し、刈り払い機を用意し上る。セイタカアワダチソウやヤブマオ、ススキなどの高性種が背丈程度に密生して先も見えない。そのうえをクズやヤブマメ、ヘクソカズラ等の蔓草が絡み覆っている。
 こうなると高性種を刈り払っても連なるだけで刈り刃を操作するのも重いだけではかどらず、蔓草を寸断し高性種は二段刈りして薙ぎ払わなくてはならない。それに加えスズメバチの被害に遭わない様に注意しなければならない時期でもあり環境でもあるから「バッサバッサ」とはいかず、何時もは残る腰の麦茶も燃料が尽きる前に尽きてしまい撤退となった。

 写真では刈り払い終了のように見えるが、まだまだ奥行と左右に作業区域がある。それでもあと二日の作業を行えば今期の主要な刈り払いは一段落で、それだけが楽しみ…。
 九月に入れば大方の草本の生育は控えめになるはずで、刈り払い作業の終了期でもある。とは言えネザサ刈りは春までに1~2回程度は必要で、この場所のネザサは高性の草本に隠れて60㎝にも達していたのだ。

                    ➡  


こけら版「とりこし苦労」11 (テリムクドリ)

2018-09-09 | 旅行記
 林内の湿地にトンボを尋ねて移動中に低草地で採餌している鳥がいた。ムクドリの仲間らしいと見当をつけたものの正しい名前など分かるはずもない。全体で10羽程度の群れだったが散開する事も無くまとまって採餌行動をしていた。

 生家の裏、建物の土壁と板壁の隙間に集団で営巣していたのがムクドリで、土壁に穴をあけ室内に雛鳥が落ちてきた事があった。既に巣立ち間近の個体だったためか警戒心が強くて給餌もできなかった記憶がある。
 しかし当時はムクドリとは思わず「モズ」と認識していたように記憶している。家人も「ムクドリ」と認識していたのかどうか記憶は無い。

 当地でフイールド活動するようになり探鳥に見えるHさんと言葉を交わすようになって、この話をしたところ「それはムクドリで、モズは集団営巣も民家に巣作りもしない」と教えられた。この時になってようやく間違いに気が付いた有様で半世紀も経ってからである。

 それはともかく写真の鳥は「テリムクドリ」と教えていただいたのだが地味な色彩の中にまばゆい星がいっぱいあるような姿だった。「目立たないようにしたお洒落」という印象で、この鳥の集団を見たのは滞在中にこの時だけである。

              

国光を収穫、傷物はジャムに

2018-09-08 | 何よりの楽しみ
 不揃いのリンゴたち      これは食害の様子。今期は吸汁被害は少なかった
 庭の国光、落果が始まった。これ以上樹上に置いても傷むだけだから全て収穫する。既に三分の一は落下していて、傷んだところを切り分けて食べていたが、そうそう食べ切れるもので無し。
 人に譲っても構わないけれど、薬剤も袋かけもしないで育ったリンゴは見た目も随分悪いのである。虫害を受けていない果実でも肌目はシミも目立つ荒れ肌で、喜ばれそうにもないのである。
 国光なので固く酸味が多い品種で、ジャムやコンポート、焼き林檎、あるいはパイなどに使うと美味しさ倍増と小生的には思っていても、まず見た目から入る都会人には無理があろう。

 てなもんや三度笠で、傷みが激しく長持ちしそうもない玉からジャムを作る事にした。傷があっても傷みの進行が遅れる様な玉は生食にまわす。
 傷んだところを切り外す事小一時間、2.3kgの果肉が用意でき廃棄率は60%程度だった。当初はジャム2kgも必要ないからペーストで冷凍保存し、折々に使いまわせば良いと考えたけれど、圧力鍋で加圧加工した事で果汁を取りだし易く全量ジャムになった。

 圧力鍋では加圧加熱する事でペースト化を早め舌触りを良くする。砂糖を加えていない事で加熱後に出る果汁を分離できるから、煮詰める手間も省けると皮算用したのである。加熱加圧後、笊にあけて果汁を分離する。結果として2.3㎏の果肉が1.1㎏になった。
 分離した果汁は約1.5ℓほどで、捨て始めて「アッ!」と思い、糖度を図ったら9度は有るではないか。口に含んだら甘くジューシーなのである。まあ、あったり前であるが捨てるには惜しく、炭酸と合わせて飲めば美味しさ倍増のはず…。という事で半分を確保する。
 果汁を分離計測 ➡   果汁と糖度計     計測糖度

 砂糖は300g程度しか家に無く、糖度30%前後のリンゴジャムとなった。砂糖でなくオリゴ糖を使用して試食用に作りかったけれど、砂糖と異なり保存性が不明だし、甘みもならず、1日スプーン2杯程度の使用上限があるのでジャムには不向きかと取り止めた。
 しかしまだ国光は有るから100g程度をオリゴ糖でと黒糖で作ってみたい。酸味が美味しいジャムと濃厚な黒ジャムが出来るはずだ。

 ジャムは出来たが付けるパンが無い。夕食前から作業を始めたから夕食は在り合わせで、食パン2枚にジャム無しで寂しい。たらこペーストを塗り食す。おかずはセロリの甘酢漬けとピーマンを刻んだ卵の厚焼き。ジャム作りでジャム無しのパンを食べる羽目になるとは…。でも結果オーライで口当たり滑らかの酸味爽やか甘味控えめの国光ジャム出来上がり。
 パンだけでなく、英国風に紅茶に加えても溶解しやすい性状である。これぞグルメの極致であろう。食べたいものを食べたいように自ら作るのは、労多くても大切な課業である。

食草園のようちゅう いー!

2018-09-07 | 蝶の食草園
 食草園としてチョウの幼虫の食樹や食草を集めた一角は、名前負けしてさほど幼虫の姿を見るのは稀である。それでもめげずに維持管理するのは「爺児の一分」に他ならず、「武士は喰わねど高楊枝」の類だ。

 「待った甲斐があったわい」と思わずニタリ笑子となったこの日だった。まずその1、「キハダにアゲハの幼虫が来た」。居たのでなく来たのである。貴重な、いいえ貴蝶な1号様である。
 いやあ、まったく美しい。頭部だけが光り輝いて小生の様であった。写真を見ても分かるけれど光線の加減では無い。直射光は当たっていない。しみじみと眺めていたらあのスーパーボランテア尾畠氏を連想してしまった。
 それはともかく種を特定するに頭部の鉢巻も大事な要点だという事くらいは承知だが、この際、種の判別は要らない「アゲハ」で問題なし。
 気分は「アゲアゲハーッ」なのだから水は注さない。勝手にミヤマカラスアゲハにした。
                           
※Sさんから「カラスアゲハです」との指摘を頂いた。頭部の黄色の鉢巻が一周すればミヤマで、眼状紋あたりで終わればカラスとの判定。小生は黄色も白も区別せず、一周しているかどうかで判断して失敗。予断や思い込みは失敗の元である。ちなみにミヤマはフイールドでは希種。

 その2はアワブキの葉を葉巻状にしてその中に入るはずの幼虫である。アオバセセリの幼虫だと「いいなあ!」と期待はしているが剥く訳にはいかず、筒を覗いても確認は出来なかった。
 数年前にも幼虫が居た事があったが、その時は綺麗な幼虫を垣間見ている。今回はそれと確認できないまでも、手の届かない高所に葉巻状の巣が6個ほど数えられる。今までにない多産なので、未確認であっても、これは嬉しい。
 ただ少々細巻きなのが怪しい感じがするが、ここは好意的希望的判断でよい。誤認や誤解、勝手解釈こじつけ断定であっても個人内差の「うしし、おほほ」の世界だから全ては社会的許容範囲だ。

 このような場合でも、小生だって蝶の様に舞う気分になるが、実際は腸が出て縫う羽目になったから翅を得るのは無理だと分かっている。「脱蝶です」という御宣託があって「舞う」から脱して縫うのが「有り」となってはアリの様に動く運命なのである。
 この日の作業は三日月池のスゲ抜きで全身泥だらけ、スゲー疲れた。すげー喜ばせて泥だらけ、人生とはスゲないものだがニタリ笑子はたまにはやって来る…。

今日のとんぼ「オオアオイトトンボ初見」

2018-09-06 | 小父のお隣さん
 9月に入ってようやくオオアオイトトンボの初見となった。林内作業が多ければもう少し早くから見出していたかもしれないけれど、作業に必要な範囲に出現しなくては初見もままならない。
 この時期は林内や藪木立の中で見る事が多いのだが11月12月の生息末期になると日向ぼっこに出るようになって、水見回りでもトンボ池周辺で見る確率が高くなる。

 今回は原っぱ部から三日月池への斜面の林床で出会った。作業へ行く途中に「初見!」と認識したものの見失ってしまい、作業途中で三本鍬を取りに戻る途中で再度視認できての撮影である。
 「マーフイの法則」に違わず、今回も初見なのに何回撮影してもボケばっかりとなった。理由は不明なのだが、作業中、胸ポケットに入れておくので汗に由る湿気が作用しているのではないだろうかと推測している。
 デジカメは現場の手提げ籠の中で、取りに行けば見失って撮れなくなりそうでケータイから脱する事が出来ず「苦渋の選択」を回避した結果のお馬鹿さんであります。
 まあ、スカを嫌ってボケを得た…そんなところ。