澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

バイデンの台湾防衛宣言を報道しない「報道ステーション」

2022年09月20日 12時09分57秒 | マスメディア

 昨晩、たまたま二画面で「WBS(ワールド・ビジネス・サテライト)」(テレ東)と「報道ステーション」(テレ朝)を同時視聴した。6分ほど早く始まる「報道ステーション」は、二十数分にわたって、を台風情報を流した後、続いてニ十分以上エリザベス女王葬儀の模様を放送した。センセーショナルな映像を中心とした番組作りは、久米宏以来のことだから特に驚かないが、問題なのは「報道ステーション」が「報道しない自由」を駆使していることだ。

 「WBS」では、エリザベス女王葬儀→→台風情報と続いた後、バイデン大統領が台湾防衛を再確認する発言をしたというニュース(下記のロイター記事参照)を報じた。一方、「報道ステーション」は、最後までこのニュースを報道しなかった。

 「WBS」の最後の部分では、このバイデン発言の重要性を認識すべきだというコメンテーターの言葉で締めくくられた。この二番組の驚くべき違いは、テレビ朝日の媚中姿勢によるものだろう。NHKの"エリート"だったはずの大越某が、バイデン発言の重要性を知らなかったはずはない。だが、大越は「報道の自由」ではなく、「報道しない自由」を選んで、視聴者である国民に国益に関わる重要情報を伝えようとはしなかった。

 考えてみれば、森友、桜、国葬なども同じようなもの。こちらは逆に、「報道の自由」を建前に、ことさら自民党政府を攻撃し、実のところ「国益」の毀損を狙ったと言われても仕方ない。

 中共(中国共産党)の世界戦略を知れば、「香港の次は台湾、それに続いて沖縄」が侵略のターゲットとされることは疑いない。バイデン大統領が「曖昧戦略」を捨てて、「台湾防衛」に再言及したというニュースが、いかに重要なものかわかるはずだ。中共・習近平の魔手がすぐそこまで迫っている。それを中共に忖度して報道しないというのなら、テレ朝=朝日は、いったいどこの国の報道機関なのだろうか。
 この期に及んでなお「日中友好50周年」などと囃し立てるつもりなのか。マスメディアの底知れぬ堕落、腐敗に、怒りが収まらない。

 

中国侵攻なら台湾防衛、バイデン米大統領が明言 中国は反発

[ワシントン/北京 19日 ロイター] - バイデン米大統領は18日に放映されたCBSの番組のインタビューで、中国が侵攻した場合、米軍は台湾を防衛すると言明した。台湾有事の際の対応に関してこれまでで最も明確な発言で、中国は米国に対し「厳重な抗議」を行ったと表明した。

 
 
 
 
9月18日、 バイデン米大統領は同日放映されたCBSの番組のインタビューで、中国が侵攻した場合、米軍は台湾を防衛すると言明した。写真は英女王の国葬に出席するためロンドンに到着したバイデン大統領夫妻。代表撮影(2022年 ロイター)

バイデン氏はインタビューで、米軍は台湾を防衛するかという質問に対し「もし実際に前例のない攻撃が行われれば、する」と答えた。

米軍を派遣しないと表明しているウクライナ情勢とは異なり、中国が侵攻した場合、米軍が台湾を守るという意味かと確認を求められると「そうだ」と応じた。

米政府は長年、台湾有事の際の対応に明言しない「曖昧戦略」を取っているが、バイデン氏はこれまでも度々、戦略転換を示唆する発言をしてきた。

 

ホワイトハウスの報道官はコメントを求められ、台湾に関する米国の政策に変更はないと説明した。

台湾外交部(外務省)はバイデン氏が「米政府の台湾に対する揺るぎない安全保障上のコミットメント」を再確認したことに謝意を表明。

台湾は引き続き自衛能力を強化し、米国との緊密な安全保障パートナーシップを深めていくとの声明を発表した。

 

バイデン氏はインタビューで、米国は台湾の独立を支持せず、「一つの中国」政策に引き続きコミットしているとも述べた。

「独立を促してはいない。それは台湾の人たちが決めることだ」と語った。

中国外務省の毛寧報道官は19日の定例会見で、国家を分裂させる行動に対してあらゆる措置を取る権利を中国政府は留保していると述べた。

「世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の一部であり、中華人民共和国政府は中国の唯一の合法的な政府だ」と強調した。