澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

高校社会科教師の無知と傲慢

2014年04月16日 19時41分22秒 | 社会
 今日の「産経」が「都立校 靖国参拝批判記事から出題」という記事を載せている。(下記参照)

 学校の内情に詳しい知人の話によると、義務教育である小中学校に対しては、世間の見る眼が厳しくなるばかりなのに、すでに偏差値で輪切りされた高校については、学校によって評判はさまざまなようだ。底辺の高校では、まともに授業が成り立たず、宿題をやってきた生徒をクラスの大半が冷笑するような雰囲気まであるという。
 
 教員の異動希望は、生徒指導の負担も軽く、社会的評価も高い名門校に集中するので、下位の学校では、教員の間でも無気力な雰囲気が漂うそうだ。
 
 そんなところで、教員の鬱憤、不満を察知して、職員会議で「当局」批判をするのが、決まって社会科教員だという。「当局」というのは、校長、副校長(教頭)のこと、その背後には「教育委員会」がいるという位置づけだ。教員は社会的経験が不足していると言われるが、歴史教師などはその典型らしい。戦後の歴史教育は、戦前の日本の全否定で成り立ってきたから、「愛国心の涵養」「郷土を愛する心の育成」などといくら文部科学省が叫んでみても、現場の高校教員にはほとんど届かない。

 特に社会科教員は、生徒に体制批判をさせて、自己の鬱憤晴らしをするような人も多いらしい。一般から隔絶した学校社会が、教員の無知と傲慢を増幅させるのではないか。
 教員が中立性を逸脱して、生徒に誤った社会批判を強要するという、都立松が谷高校のこの「事件」は、高等学校教育の歪んだ一面を白日にさらけだした点で意味があった。



都立高、靖国参拝批判記事から出題 「論調に誘導、極めて不適切」

2014.4.16 09:48 [産経・歴史認識]


 東京都八王子市の都立松が谷(や)高校で今年1月に行われた3年生の「政治・経済」の学期末試験で、安倍晋三首相が昨年12月に靖国神社に参拝したことを批判的に報じた毎日新聞の紙面を添付し、意見や説明などを求める問題を出題していたことが15日、分かった。識者から「参拝への批判を誘導するような問題で極めて不適切」との指摘が出ている。

 添付された紙面は「靖国参拝 首相が強行」「政権1年周到準備」「米政府『失望した』」「失われた国益大きい」との見出しで、首相の靖国参拝を批判的に報じたもの。

 設問は「安倍首相の靖国参拝に対し、中国・韓国は厳しく批判した」と説明。その上で(1)「自分の思うことを自由に書きなさい」(2)「中国・韓国はなぜ批判しているのか。中国・台湾・韓国と日本との関係は『戦略的互恵関係』にあるが、それを無視してまで、なぜ安倍首相は参拝したのか。アメリカはなぜ『失望した』のか。説明しなさい」-と尋ねた。

 出題したのは50代の男性教諭で、授業中に「君が代を歌う社会科教師は少ない」と発言したこともあるという。平野篤士(あつし)校長は「学校で購読していた新聞の記事を使ったところ、たまたま批判的な報道だった。参拝の是非を問うものではないので、問題ないと思う」と話している。

 東京学芸大教職大学院の今井文男特命教授は「一面的な評価だけを提供しており、予備知識のない高校生だと、参拝批判に誘導される」と指摘している。