GITANES休止者になってからは、行動範囲が広がった。
気がする。
それとは無関係に・・・。
客「にゅうめん定食のそば、で。」
店員「はい、にゅうめん定食のおそば ですね。」
昼食時に週3回は行くめし屋での、隣の席の客と店員さんの会話。
この店では、「にゅうめん定食」というメニューがある。
たしか、にゅうめんとご飯、漬物、何か1品という内容だったはず。
以前ちょっとだけ書いたことがあるが、いきなり冒頭の会話の部分だけ
読んでも、ちょっと意味がわからないという人がきっといるだろう。
・・・・・・・・・・・・・・
ところで、にゅうめん ってどんな字を書くのだろうか、と気になって
辞書を引いてみた。講談社の日本語大辞典だ。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
にゅうめん 【煮麺・入麺】
茹でたそうめんを、具といっしょにみそ汁や出し汁で煮込むもの。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
おお、なるほどと感じる字だ。定義も理解しやすい。
(ところで辞書の『口調』って、変わったのだろうか?
『~煮こんだもの』ではなくて『~煮込むもの』と書いてある。
まあ、どっちでもいいけど、何か意図があるはずだ)
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前出のめし屋では、にゅうめん定食はあるが、
他の麺類に関する定食はない(季節限定でざるそば定食はある)。
だから、麺類の定食を食べたい客は
もしそばの定食を希望する際には、
「にゅうめん定食の、にゅうめんの代わりにそば」という注文の仕方を
することになっている。
だから「にゅうめん定食のそば」という料理は、決して
「にゅうめんとそばがお盆の上に並列している」というものではない。
店で冒頭のやり取りが聞こえてくるたびに
「ジャクソンファイブの日本人バージョン」というフレーズが頭の中
に浮かぶ。
ジャクソンファイブが日本人に置き換わる段階ですでにジャクソン
ファイブではないのになあ という個人的な感想だ。
単に、フィンガーファイブでいいではないか。
(まあ、全然違うけど。)
どうしてにゅうめんの扱いがそんなに大きいのだろうか。
決してにゅうめん定食の注文がひっきりなしに入っている訳でも
なさそうだ。どちらかと言えば、「寿司定食のうどん」か
「寿司定食のそば」または「寿司定食の中華そば」が
売れ筋のはずなのに。
何か店主のにゅうめんに対する深い思い入れがあるのだろう。
それらとは無関係に、このにゅうめん定食は美味い。
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