the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANES嗜好時代よりも段取りが良くなった。
それとは無関係に・・・。


「●●さん(モデル)の最終カットが終わりました。全て終了です」
とのディレクタの掛け声で、一斉に拍手が起こり全て完了。
16,7年前から関わるようになった「スチル撮影プロジェクト」
はそんな様子でいつも終わる。

経緯やトラブルがどうあれ、この瞬間だけはスタジオ内の全員が
ホッとする時間でもある。


一応私がクライアント側の責任者ではあるのだが、
他の全員が
「あの箇所にに数cm(できあがった写真上では、おそらく1ミリにも
満たない)のズレがあるのが我慢できない」という人ばかりである。

「やっぱり今のカットちょっと撮りなおしで!」なんて感じで
ディレクタのSEKIちゃん(カナダから随分前に招聘)
写真家のK.Hopper氏(たまたま日本にいた)
助手のダンキチ君、
謎のプロダクション社長USUKI氏、
スタイリスト辻女史、
モデルの
NIWA御大、
帝王TSUNE氏、
そろそろヤングではないKAMIYA氏、
諸氏が一斉に動き始める中、
「いいのになあ、数cmのズレぐらいは・・・気にならんけど・・・」
と一人呟くアバウトな私は、やはり完全に浮いている。

浮いてはいるがクライアントなので、退場処分にならないだけ
ありがたいことだ。


撮影の現場にも技術や仕組みの革新・進歩の波は確実に迫っており、
それは非常にありがたく便利なことだ。

しかしそのうちに、
「あ、あなたはどうぞ自宅にいてください。スタジオには来ずに自宅から
モニタで眺めていてください。それと、極力何も言わないように。」
と通告される時代が来るかも知れない。

戦々恐々。



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