今回は、「㉝灑水観音(しゃすいかんのん)」を描きました。
これで三十三観音のすべてを描き終わりました、
灑水とは香水をそそいで清めること。昔毘舎離の町において大悪病が流行したとき、長者は如来の教えに従って観音を請い、楊枝と浄水を献じました。すると観音は衆生を哀れみ、三宝と観音の名を称えることを教え、さらに神呪を説き、これを受持する者は病気を免れることを示しました。
ご利益は、疫病退散、邪気払い、浄化.。
㉝灑水観音(しゃすいかんのん) 中国創出の観音菩薩で、別名を滴水観音と言います。右手に柳の枝か法印を結び、右手に水が流れる水瓶を持つか、右手に鉢、左手に柳の枝を持つ立像で表現されます。灑水とは密教で加持した香水で煩悩や穢れを清める儀式のこと。そのため煩悩や穢れを除くご利益があるとされます。 『法華経』普門品の「若為大水所漂、称其名号、即得浅処(若し大水の為に漂する所とならば、祖の名号を称せば、即ち浅き処を得ん)」に対応しているとされています。 また水を操る法力があるとされ、水害・旱魃から人々を救う話が中国各所に残されています。 |
したっけ。