年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

相知(おうち)高菜

2012年01月16日 | 趣味としての漬物
佐賀県唐津市相知町付近では昭和30~40年代に盛んに栽培されていたが次第に作付が減少し、近年では全く市場に出回らず幻の高菜となっていた。相知町楠という集落で細々と栽培されていた種子が平成19年に発見され、地域特産の漬物を復刻させるため佐賀県漬物工業協同組合・JAからつ・東松浦農業改良普及センターなどの協力を得、さらに佐賀県の特産品推進支援事業の補助金を受けて、試験栽培3年めの平成22年製品化にこぎつけた。
相知高菜は三池高菜(福岡県)等の品種に比べると形状がやや小型で、肉質も軟らかいため1反(10アール)当たりの収穫量が少なく、また漬物加工業者も歩どまり等の問題で敬遠し、次第に栽培されなくなっていた。
 3月から4月かけて漬けこまれた相知高菜は乳酸発酵して漬けあがる。繊維が柔らかくおいしい。新しい佐賀の特産漬物となる。
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