急増している東京観光客のおこぼれがようやく築地にやってきているようで、中で働いている人の顔も穏やかになった気がする。長い不景気で需要が低価格商品にシフトしたため同業者が激減してしまった。このところの円安によって安価な輸入食品の勢いが消え、さらに震災復興事業により人手不足が始まり、低賃金の職で我慢していた人が高賃金を求め動き出したようだ。
東京にどのくらいの外国人観光客がいるのだろうか。人が生きるために食べねばならない。余分な人の需要で安価な食を無理して提供する必要性が減る。適度な需要で安定すればよいのだが上野周辺のボッタクリ価格となったホテル需要がどう変化するのだろうか。安くて良い食事は築地市場にはまだある。長靴の履いた人が多く出入りしているところは美味しいと聞く。