年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

6月の年金支給日は他人の人生観を知る日

2024年06月15日 | 宅老のグチ
年一回の年金支給金額の葉書が6月に届く。おおよその金額は報道で知っているが一応開けて確認する。そこでユ-チュ-ブ動画の年金受給者とそのコメントを読んでいると、金額よりそれぞれの想定する生存年数が誰も話していないことに気が付く。ガンのような病気以外は自分の死というものは人前では話さない。意識するのは病院のベッドの中で、自分の死とその後を考えるが退院するとすぐに忘れる。
 年金の仕組みを考えると65歳の支給開始日から繰り上げ出来るが、70歳位までに亡くなると想定される人は早めに受給したほうが良いと思う。しかし不明なら受給を早めるより、体力を維持し65歳の受給を考えたほうが良い。そこで受給を遅らすという制度から75歳まで伸ばすと、65歳からの年金が1.84倍になるという制度が出来た。でもこの制度は最低でも87歳まで生きる自信が無いと薦め出来ないので、統計では65歳からの年金受給を遅らしている人は1%という。つまりこの受給を遅らすという制度の欠陥があるので実際は12年長く生きると恩恵が生じる計算がもっと長生きできると想定する人しか薦めることは出来ない。この1%の年金支給を延期した人は自覚して延期したのか不明で実際は支給届を出さない・忘れた人もあると思う。
 年金制度の始まりは、戦前の軍隊で亡くなった人の遺族保護から始まっていて、制度自体は毎年の様に変化していて、社会保険労務士の先生に聞くと、チョット前の知識で有利不利を考えてはいけないと言われた。それで40代の人が年金制度の不満を若い人に伝えて、国民年金未納を選ぶ人が目立つ。でも民間の保険に入る人がいて、国が倒産して企業が生きることはあり得ないと言ったことがある。
 多くの人は高齢になると自営の仕事以外は閑職か無職となる。そこで家で家事という仕事に従事することになるが仕事人間は給与の出ない仕事を無視していたため苦労し、体調を早く壊す。この自主規制という規制はかなり難関で規制から逃れてもうるさく言う人が家人しかいない。そこから気まずい空気が出る。年々劣化する体力に加えて75歳になると同年代の男性の40%近くがすでに亡くなり、さらに健康寿命を超えているので、話す話題が介護情報となる。同じ話の繰り返し。
 人生の終わりは超格差生活になって、徐々にしおれてゆく草花の様に枯れてシワだらけになって、ゴミとなる。動く粗大ごみは言葉を話すので厄介者となる。江戸時代の厄介は家名の維持者として期待されていたが今の厄介は不良老人と見なされる。そこに認知症の確率が上がって、先行きがどうしても暗くなる。ここに救いがあって男性は女性より早く亡くなる。日本の女性長寿は金銭が少なくても生きられる制度となっていて、この点が欧米の長寿の研究者が見落としていると思う。
 ある93歳の女性が1年前に歯をインプラントで直した。何か数本を処置したようだ。今年も台湾に行って、特攻の講演をして、体調を壊し寝込んだという。また昨年は大腿骨を骨折し、金属も入れ、リハビリして復帰した。まだまだ生きる気が十分な女性である。まだ免許更新の意欲があって、近距離は駅まで乗って行って駐車場に車を入れ、電車に乗って都内のコンサ-トに出かけている。とても90歳を超えているとは思えない。運転免許の高齢者教習の記憶力のテストの点数は驚いた点数だった。
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