串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

監獄博物館

2018年07月03日 | 旅-北海道

GWに行った北海道旅行、いつまでもダラダラ引っ張ってます。  

2018.05.09 知床ウトロから網走へ。

網走で行きたい所があった。

博物館網走監獄

1890年(明治23年)、標茶にあった釧路集治監の分監として網走に誕生。

何もない所から囚人自らが木を伐り出し、レンガを焼いて
造りあげた旧網走監獄の建物が移築、復元されている。

うち8棟が明治時代の木造建築として国の重要文化財に指定され、
6棟が登録有形文化財に登録されている。

広い駐車場に停まってる車はまばら。

ツアーのコースにも入ってないのだろうか?

流氷ツアーで来た時も近くのオホーツク流氷館へは行ったが、
ここは紹介があり前を通っただけ。 

そのオホーツク流氷館で買った文庫本を読んで、是非行ってみたいと思った。

入館料金1080円、ちょっと高いなぁと思ったが、
インターネットの10%の割引有り。

 正門

 反対側(内側)から正門を見る。 

重要文化財の庁舎。

内部は囚徒が切り開いた北海道開拓の歴史と、見どころを
紹介した
展示コーナーがあり、まずはここで軽くお勉強。

そして広い構内へ出発。 

 えっ・・・?と、相方すら驚いた独居房。

 窓がなく光が入らない暗闇の懲罰房

中の人形もリアル。

重い懲罰の時は1週間もこの暗闇の中で過ごしたとか。

 こちらは登録有形文化財のレンガ造り懲罰房

 

入浴時間たった15分の浴場。

 3つのパートに分かれた風呂場。

15人ずつ入浴。

6月~9月までは月に5回の入浴。

それ以外の月はどうだったかなぁ・・・?

 

 1912年(明治45年)に建てられた重要文化財の教誨(きょうかい)堂

外観は和風。

先頭を歩く女性は館内ガイドの方。

約50分の無料ガイドツアーが1日3回開催される。

これに参加したが、総勢3名だけだった。

説明を聞きより深く理解し、これらの施設が囚人達の手に
よって建てられたとの話に感心させられた。

10:00、11:30、14:30 と時間は決まっている。

ここに行かれる方には是非このガイドツアーをお勧めします。

 内部は洋風に作られている。

いよいよ5棟の房が放射状に広がる舎房へ。

その中央に全体を見渡せるように作られた六角形の中央見張り所。 

この舎房と見張り所は重要文化財。

 第一舎から第三舎までは雑居房

 明治45年、収容されていた囚人達の手で造られた
世界最古、最大の五舎房。

昭和59年までの72年間使用された。

 第四舎は独居房

第五舎は模範囚を収容。

 第四舎は天井の造りが雑居房とは違う。

 ここは超有名人の独房。

生々しい昭和の脱獄王白鳥由栄の人形。

ワイヤー入りの天井のガラスを頭突きで破り脱獄。

 自分たちが食べる野菜を自給自足。

こちらは明治29年に建てられた二見ケ岡刑務支所

日本最古の木造刑務所で重要文化財。

建設当時のレンガ。

これらも刑務所内で囚人の手によって焼かれた。 

 

いかつい顔の囚人達。 

二見ケ岡刑務支所は開放的処遇施設なので、囚人達の
日常が垣間見られるような展示になっている。

正月のおせち。

 なかなかの御馳走。

 これは現在の網走刑務所の雑居房。

 

 こちらは独居房。

監獄歴史館では当時の暮らしや作業を紹介している。

この姿で足に重りを付けられ、道路工事に出ていた。

そういう暗い歴史しか知らなかったが、農作業をしたり
戦争中は飛行場建設に大活躍した・・・とか。 

もっとも、施設全体としてはポジティブな展示にしてあるが、しょせんは捕らわれの身。

それに寒い季節はそうとう辛かったでしょう。

 2時間程ここで過ごした。

よく整備された博物館。

近くに行かれる時は、ここの見学も是非予定に組み込む事をお勧めします。