串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

2019.06青森への旅-6(十和田ホテルの本館)

2019年07月01日 | 宿-東北

十和田湖の西岸、秋田県側に位置する十和田ホテル

昭和14年に開業した木造3階建ての老舗ホテル。

 幻に終わった昭和15年開催予定の東京オリンピックに来日する外国人観光客
の宿として各地の
リゾート地に政府の要請で宿泊施設の建設が始まった。

この十和田ホテルもその1軒で、秋田・青森・岩手の3県から
約80名もの宮大工を集め、その技を競い合うようにして造られた。 

外壁は杉の半丸太が使われ、一見山小屋風。

雪深い所だけにメンテも大変だろうと思ったが、
聞けば3年毎に防腐剤を塗布しているとの事。 

 平成10年、老朽化していた右手の本館を解体し、
使える材は再利用し、
新たに補強を加えて再構築。

左手はその時に新築された別館

 私はこの別館の方に宿泊。

次は、各部屋で意匠が違う本館に泊まってみたい。

 朝日に輝く3階建ての本館。

見上げれば圧倒される堂々たる姿です。

館内のどこかに「ツバメも宿る宿」というキャッチコピーがあった。

なるほど、本館の軒の下、数組ものツバメが営巣中。 

 国の登録有形文化財近代産業遺産に指定されている。

 玄関です。

扉が開くと・・・。 

十和田湖畔の石を敷き詰めた土間。 

 

 踏み込み板はケヤキ。

土足で・・・一瞬ためらってしまう。

 玄関を入り右側にロビー。

この辺りは平成10年の改修時に造られたものかな?

見上げると宿一番の見どころ、吹き抜けの天井。 

天井は船底天井造り。

この写真、もしかしたら違う場所のかもしれません。

ちょっと自信無し。

このスペースはかつてフロント・事務所だった。 

 

フロントの奥には大きな金庫。

杉の丸太柱と2階への階段。 

                

          樹齢約100年の皮付きブナの柱 

杉の磨き丸太の手摺はピカピカ。 

 2階ライブラリー。

 

 

2階から入口を見ると・・・。 

 杉皮網代織りの天井。 

別館へと続く。

右手前に皮付きブナの柱。

左手、今使用されているフロント。 

 

 本館と別館を結ぶ中庭。

いいものを見せてもらった。

見学だけで訪れる人も居るとか。

ここはやはり泊まって、じっくりと木造建築の美に浸りたい。

相方は温泉ではないので・・・と、渋るが、私は再訪したい。

そうそう、通年営業ではなく、11月中旬~4月下旬までは休業