大阪夏の陣・その1～天災ニモマケズ

前日に台風九号が発生し、明日出発の大阪ツアーを心配する声が色々と寄せられていたが、晴れ男の私にとっては「まあ大丈夫だろう」と大して気にもせず、早々と床に就いた。

朝5時7分・・・つけっ放しのラジオから地震速報が流れ、目が覚めた。駿河湾を震源とする大きな地震があり、静岡で最大深度六弱、新幹線は始発から運転を見合わせていると何度も繰り返している。さすがに地震は想定していなかったが、ここでも「まあ大丈夫だろう」と出発準備の最終チェックをして、12時発の東京駅へと向かう。

新幹線の改札口は先ほどテレビで見たような大混雑で人人人・・・対応に追われている係員さんに状況を確認すると私たちの乗る新幹線はすでに運休が決まっており、あとは指定席を捨てて、自由席に乗るしかないとの事。ホームに上がるとこれまた自由席に長蛇の列。いくつか列の長さをチェックし、比較的短かった「ひかり」へと飛び乗った。12時半に列車はホームを離れた。思っていた以上に順調に走るが、震源地近くの静岡駅近辺では徐行・停車を繰り返す。「のぞみ」ならば通常2時間半のところを4時間半掛ってしまった。神戸に向かう為、新大阪で乗り換える予定だったが、そのまま新幹線で新神戸まで向かう。



陽もかなり傾いていた新神戸駅を出る。神戸初上陸である。その足で異人館街へと大きな荷物を抱えたまま歩く。夕方にも関わらず汗が滴り落ちる。



異人館は18時閉館が多く、見学出来たのはわずかに一館だけだったが、異国情緒溢れる町並みは小道からしてなかなか風情があって素敵だった。(つづく)



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