パティシエのいびきで何度も目が覚めつつ起床は8時。ひとり早起きをして早朝の熱海を散歩していた友人に起こされる。前日19時半に到着したので、あっという間に翌朝でもう最終日である。(ちなみに私たち三人は全員四月の誕生日で12日間の中に集中している。昨夜寝際に付けていたテレビで流れていた占いでは最下位だった・・・)
朝風呂に入り、朝食を食べる。旅館の朝ごはんはどうしてこんなにも美味しいのだろうか?食後のコーヒーがさらに美味しい。友人は朝ビールだ。チェックアウトは12時なので、私は最後にもう一度温泉に入る。部屋に戻ると友人は寝ている。パティシエは新聞に目を通している。思い思いに自由気ままな時間を過ごせるのは友人旅行ならではである。
しばらくそのままのんびりと過ごし、電車の時間もあるので、少しだけ早く11時にチェックアウト。12時チェックイン→アウトだとギリギリまで滞在して、次の宿泊客が昼12時に宿に着いてしまったらいつ掃除をするのだろうなどと考えながら、女優若女将に見送られながら、サンビーチ経由で熱海駅までプラプラと歩く。
海岸線を不似合いな親父三人が歩く。途中で「熱海七湯めぐり」の文字を発見。
熱海七湯は、1日の総湧出量約26,000トンを誇る熱海温泉の数ある源泉の中でも、歴史的に重要な位置を占めていた7つの貴重な源泉で、この7つの源泉めぐりの散策は熱海観光の人気コースとの事だったが今回は2つだけしか見れなかった。だって坂道が辛いんだもん・・・
【何故だかキティーちゃん】
【裏路地で見つけた趣のある映画館の看板】
【風情のある和菓子店】
平日の昼間と言う事もあるのか、繁華街にはシャッターが下りた店も多く、人通りもそれほど無かった。途中お土産屋で干物と塩辛を購入。その後、駅前でパティシエが美味しいと評判の塩辛を教えて貰った。前回掲示したように塩辛好きの我が家の為にもうひとつ購入したが、奥さんがフランス人のパティシエは「自分以外食べる人が居ない」と諦めていた。でも干物は食べるそうだ。不思議だ。
約一時間以上歩き続け、昼食は事前に調査しておいた駅前のお店に決めていた。「あじのたたき定食」が1000円と格安のお店で、他のメニューもかなり格安だった。地元民も多く通っているようだ。次回もここにしよう。最後の乾杯をするともうあっという間に乗車時刻である。帰りはあえて新幹線ではなく「スーパービュー踊り子号」にした。新幹線と比べても時間の差もわずか30分ほどである。急ぐ旅ではない。ゆっくり帰ろうやと思っての事だったが、結果としては車中での睡眠時間が増えた。
熱海滞在時間約19時間と慌ただしいと言えば慌ただしい旅だったが、初めての幼馴染たちとの旅は非常に楽しかった。
なぜあんなにも会話が溢れて来るのだろうか?
なぜ沈黙が少ないのだろうか?
なぜあんなにも笑ってしまうのだろう?
温泉と古き友とお酒・・・それだけあれば十分なんだな~と実感した。
今回のような初めてのイベントはそれぞれ家族的な様々な「障害」があったと思うが、来年、再来年と続ければそれはやがて「定例旅行」となるでしょう。それまでは頑張って続けたいものだ。ではまた参りましょう
【どうでいもいい話】
ちなみに今回旅行会社で申し込んだ際、一緒に行くメンバーの性別は聞かれたものの、友人の名前を聞かれも、記入させられもしなかった。旅館でも私の名前を書いただけだった。
世に中には色々と「大人の事情」がある旅行もあっての事なのだろう。
有限会社やな瀬不動産