シャッターが少しずつ上がって行くと、光と共にグランドの緑が少しずつ見えて来る。そしてでーんと広がるフィールド。ぎゃぁ~テンションMAXで場内になだれ込む。
芝生は入れないものの、やさしくタッチは可能とのこと。コーナーキックとゴールは結構遠い。トラックではクラウチングスタートで記念撮影をしている人たちに笑みがこぼれつつ、スタンドに上り、プレス席に座ったり、貴賓室をガラス越しに眺めたり、ロッカー室に入ったり、天皇杯でトロフィーを掲げるメインスタンドに立ったり、選手がピッチに立つコースを日本代表気分で駆け上がったりと思う存分に見学する。
そして「気が済んだ人」から、マラソンで競技場に入る道を逆走しながら聖火台へと進む(ちなみに一度グランドを離れると戻れないシステム)。途中にある「出陣学徒壮行の地」碑では、つい今までのはしゃぎぶりを反省してしまう・・・
競技場のどこを切り取っても絵になる。まるで建物自体が芸術である。
そして長い階段を登ると、再び広大なグランドと新宿のビル群が広がる。圧巻なパノラマである。
そしてさらに階段を登り切ると、ようやく聖火台に辿り着いた。ばんざーいそしておもむろに座席に座り、ぼんやりとフィールドを眺める。素敵な競技場であることを目にたっぷりと焼きつける。
きっちり90分見学して、競技場を後にする。ふと・・・考えて見ると、私は今まで国立競技場には1985年の伝説の野外フェス「ALL TOGETHER NOW」と2005年のサッカー日本代表戦の2回しか足を運んだ記憶がないのだが、この高揚感は一体何だったのだろう?と思えるほど楽しい時間だった。それはやはりテレビを通して数々の激戦が繰り広げられた場所だからなのだろう。あと一回5/22(木)に開催されるようなので、是非お出掛け下さい。おススメです。
ちなみにツアーのポイントとしては、午前の部(10時30分~12時)、午後の部(14時~15時半)と二つの回があるのだが、それぞれ受付時間までに現地に居ると人数制限は無いので必ず見学可能となる。そしてグランド見学には時間制限があるので、ここでギリギリまで居れば、他の見学者も少なくなるので撮影ポイントが増えると思われる。