上映中の「お父さんと伊藤さん(2016年公開)」を観に行った。
【解説】心のおもむくままに過ごす30代の女性と20歳上の恋人、彼女の父親の共同生活を、上野樹里、リリー・フランキー、藤竜也らの共演でユーモラスに描くドラマ。書店でアルバイトをする女性と給食センターでアルバイトをする男性が暮らすボロアパートに、息子の家から追いやられた父親が転がり込み、三人で生活する姿を映す。第8回小説現代長編新人賞を受賞した中澤日菜子の小説を基に、『百万円と苦虫女』『四十九日のレシピ』などのタナダユキが監督を務める。絶妙な掛け合いを繰り広げる、個性的な役者陣の演技が見どころ。
お父さんの「食事は家族全員でする」との言葉通り、食べるシーンがたくさん出てくる。口うるさい頑固親父を藤竜也、54歳のフリーターをリリー・フランキーが好演。身内と部外者の微妙な温度差が絶妙に描かれている。リリーが「俺は逃げないからね」と上野樹里の頭を撫で・・・さてこの後はどうなる?
40年子供達のために働いた揚句に邪魔者扱いされる・・・実に身につまされるストーリーで、自分自身の「終の棲家」について、あれこれと考えてしまう。ただこれまで世話してやったんだから、世話しろとはどうも思えない。邪魔者にならないためにはどうすべきなのか?何が必要なのか?を改めて考えさせられる作品で大ヒットするような映画内容では無いが、何だかいい作品だった。
どうでもいい話だが、上野樹里が帰宅する度、ゴールデンボンバーが出迎えてくれる気がしてならなかった・・・。