新橋演舞場で歌舞伎「GOEMON」を観た。
【みどころ】豊臣秀吉による天下が成った頃。キリスト教布教のため日本を訪れていたイスパニアの神父カルデロンは、明智光秀の家臣の娘である石田局と運命的な出会いを果たす。二人の間には友市という息子が生まれ、幸せに暮らしていたが、秀吉が切支丹禁止令を打ち出したことにより、カルデロンは国外追放の身となる。母も亡くし、天涯孤独の身となった友市。時は流れ、友市は天下に轟く大盗賊・石川五右衛門となっていた…。
初日には梨園の妻となった藤原紀香がロビーに立ったことで話題になったので、三日目ながらとりあえずロビーを探したものの、当然誰も出迎えてはくれなかった・・・、幸せいっぱいの片岡愛之助が石川五右衛門を、今井翼が神父カルデロン・霧隠才蔵の二役演じる。
フラメンコあり、踊りあり、宙乗りあり、つづら抜け、(歌舞伎ながら)女性の出演者が登場したり・・・と華やかな舞台の極めつけは、エンディング近くで客席中に演者さんたちが入れ変わり立ち替わり乱入してくる。愛之助も私のすぐ横に来てくれて、「結婚おめでとう」の言葉を掛ける間もなく、ほぼ全部の客席へ移動して行った。実にド派手で異色な約3時間だった。