高松駅の目の前のホテルに荷物を置いて、小休止してから詫間駅行きの電車に乗車する。目指すは父母が浜である。見どころのタイミングはふたつあり、潮が引いた時間と日の入り時間である。この二つが重なればベストなのだが、この日の干潮時間は14時45分からで日の入りは18時40分であった。詫間駅からの唯一の公共機関であるバスは非常に時間が悪く、また日の入りまで見ると高松駅に戻るのは20時過ぎになってしまうこともあり、あれこれ考えた結果干潮だけを目指すことにした。
ただ詫間駅到着時刻がすでに干潮のピークが過ぎている15時前なので、気持ちが急いたまま駅前のタクシーに乗り込む。さらに高松駅へ戻る電車の関係で一時間以内にも再び駅に戻らなければならず、運転手さんにその旨を説明し、海岸で待って頂くことにする。片道約15分とのことなので、海岸見物の時間は20分とし、海岸到着。潮は引いていたものの何とも微妙(下画像下段左)で、さらに一人なので「写真撮って」と若いカップルにお願いする勇気もなく10分足らずでタクシーに戻る。車中でお土産用のうどんの話になり、香川出身の運転手さんがあれこれ教えて頂き、途中で地元のスーパーに寄って頂き、わざわざ一緒に店内で教えて頂いた(上画像)。そして余裕をもって「先ほど来たばかりの」詫間駅に無事到着し、17時前に高松駅まで戻ることが出来た。絶景はまたのお楽しみにしよう。
あっという間に最終日。潮の満ち引きに振り回された前日とは異なり、最終日の目的はただひとつ、傘を持つアザラシとのご対面である。水族館のある屋島へは前回も来たので、大体の道のりは覚えており、迷うことなく琴電屋島駅で降り、駅前から山上行のバスに乗り込む。11時からのアシカショーを見たら、11時18分の屋島駅行きのバスへ乗り込む予定だったが・・・ショーはイルカショーの後に続けて行うとのことでその時点でバスを諦める。ただ無表情で傘を持つアザラシの水雨(みう)が何とも可愛らしい(上画像上段)。
見学後に山頂の駐車場へ行くがタクシーが一台も停まっていない。わざわざ電話をして待っている時間を考えると、下山した方が早いと前回同様に下山を始める。しかし前回の登山道とは明らかに異なるではない道を下りだしていることにすぐに気が付いたが、そこから上って戻る気力はなく、おっかなびっくり獣道を下ると前回とは異なるドライブウェイ側(上画像下段中)に出てしまった。自動車用の傾斜の関係で当然徒歩用の下山道とはことなり、緩やかな長い道が続き、下っても下っても平面に建つ建物の高さが変わらない。そのまま約60分掛けて琴電屋島駅(上画像下段右)へとたどり着いた。市内へと戻り、香川の先輩おススメのうどん屋さんで最後の食事をして空港へと向かった。
今回はなかなか思うようには行かなかったものの、またそれもひとり旅の面白さであり、再訪するための「心残り」はたくさん残してきた。何より疲労困憊になるほど遊べたことに満足したひとり旅で、帰宅してから泥のように眠った