2018年8月以来の日本武道館での松田聖子コンサートへ出掛けた。
当日開場時間前の小雨の降る武道館前にはフリフリの聖子ちゃん風の衣装を着用し、グッズを手にした大勢の同世代や諸先輩方が溢れていた。入場してしばらくすると場内は満席状態で、開演を今か今かと待ちわびている。
そして一曲目、エレキギターを手に颯爽と登場すると鳥肌が立つほど感動してしまった。その後、ドラムを叩き、ダンスやトーク、もちろん歌声で魅了してくれる。彼女の楽曲たちが高校時代から二十歳前後の淡い思い出や苦い思い出と共に、その当時の風景、背景や香りと重なり合って鮮やかに蘇らせてくれる。その数々のシーンをすっかり白髪交じりになった50代後半の自分が懐かしく笑みを浮かべながら思い返している。みんな元気だろうか?約2時間余りの聖子ワールドは色褪せた自分の思い出たちにほんの少し彩色をしてくれ、柔らかくて優しい時間をプレゼントしてくれた。
ちなみに会場では上演前にも関わらず場内の撮影は一切禁止で、コロナ対応を始め、携帯の使用や飲食、そしてオペラグラス使用禁止のアナウンスが何度も流され、開演中も注意に走るスタッフさんたちが暗い館内を走り回っていた。厳重な時代なのね?と思っていると、感染者数増加の中、規制退場の指示も明確ではなく、出口付近はあり得ないほど大混雑しており、久しぶりに密を体験した。4年前は武道館前の広場で喫煙が出来たが、敷地内はすべて禁煙となっていたものの、武道館内には喫煙コーナーが健在していたのに感動した