東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

新小岩パラダイス

2012年01月07日 08時47分10秒 | 本の話

年末の本屋さんにふらっと寄ると「新小岩パラダイス」なる本を発見した。以前聞いた事があったものの、ついついそのままになってしまった読みたかった一冊である。

【あらすじ】派遣社員として働く25歳の正志は、会社の倒産をいきなり告げられ、その翌日には同棲していた女になけなしの貯金まで持ち逃げされる。失意から「どうでもいいや」と自殺しかけたところをオカマの泉に助けられ、彼女に連れていかれた東京の下町・新小岩のゲストハウス「枝豆ハウス」で生活し始める。そこで暮らすのは、20代から50代の個性的な面々。「貧しくても自分の好きなことができれば」という価値観の彼らと同居しながらも、「金」への執着を捨てられない正志は、ある日、やけに羽振りのよさそうな児童養護施設時代の仲間・士郎に出会い・・・・・・。第3回「角川春樹小説賞」受賞作。

新小岩のシェアハウス「枝豆ハウス」を舞台にした物語で、「マックの巨大ポテト看板前を通り過ぎ・・・」「おそらく新小岩で一番高い場所(クッターナビル)」「新小岩公園」と新小岩住民御馴染の場所が出てくる。枝豆ハウスの場所も彼らが歩いている道も大体目星が付くので、小説の中に一緒に入り込んでしまう不思議な感覚で正月の三日間で読み終えてしまった。また新小岩を説明するシーンでは「・・・・この街は家賃が安いので駅の小ささに反して人口は多い・・・」とあった。長年新小岩に住んでいると「駅が小さい」認識すら無かったので意外な表現だった。そして「ようこそっ!引ったくりと立ち飲み屋の街、新小岩へ!」の台詞があり、目眩がした。また「歌舞伎役者のようなギロリとした目のステッカー」について触れているシーンがあり、つい笑ってしまった。

それにしても地元・新小岩を舞台にした小説はなかなか面白かった。ちなみにもしドラマ化されるなら、泉はマツコデラックスだろう。

【大変勝手ながら本日7日(土)は午後からの営業とさせて頂きます】

有限会社やな瀬不動産

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 同級生との長い夜 | トップ | 初出し世界の恐怖映像 »
最新の画像もっと見る

本の話」カテゴリの最新記事