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真っ赤な返り血、スリランカのヘクトール。
Atrophaneura hector in Sri-Lanka
もう40年以上も昔のこと。
北海道の北見市から、スリランカ(セイロン)に、かみさんと蝶の採集に出かけた。
田舎へゆくと当時のスリランカの人たちは、こんな格好が多かった。
もっと山奥にゆくとフンドシ姿でした。あとで写真がでてきます。
この蝶の♂を初めて野外で見たとき、あまりにも鮮烈な赤紋に度肝をぬかれた。
特に野外では羽根の赤紋よりも胸・腹部のほうがが鮮やかすぎるほどに圧倒的迫力で深紅が目立つ。
展翅標本では胴体の鮮烈な赤は色落ちしています。
インドでは個体数は少なくないようだがスリランカではあまり多くなかった。
インドでは本種とシロオビアゲハが混生するようで、この場合シロオビアゲハ♀の赤紋型はヘクトールベニモンアゲハに擬態している可能性がある(ヘクトール型♀)という。
私はヘクトール型シロオビアゲハ♀をブータンでも採集したことがある。国の中心が高山帯にあるブータンではヘクトールベニモンアゲハはインドとの国境の町プンツォリン(標高300m)など低地帯に局所的に産する。
ヘクトールベンモンアゲハ Atrophaneura hector Linnaeus 1758
前翅長50mm前後、中型サイズのジャコウアゲハの仲間(ベニモンアゲハ亜族)の蝶。
分布の中心はインドだがスリランカにも生息する。
ヘクトールはギリシャ神話の英雄でトロイア王国で最強の戦士。
トロイアを侵略しようとしたアカイア国の軍勢を撃破し、この時みずからもアカイア国戦士31名を殺したとされる。
ヘクトールベニモンアゲハ後翅に見られる深紅の赤紋は敵の戦士から浴びた返り血でしょうか。
その後、強敵パトロクルスとの戦いにも勝つが、ついにさらなる強敵アキレスとの戦いには敗れ、ヘクトールは戦死する。
彼の弟は パリス。
ここまで書いただけで皆さん、蝶の学名がやたらと出てくることにお気ずきのことと思います。
みなさんご存じのとおり蝶の学名はギリシャ神話の登場人物や神々の名前が頻繁に使用されています。
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真っ赤な返り血、スリランカのヘクトール。
Atrophaneura hector in Sri-Lanka
もう40年以上も昔のこと。
北海道の北見市から、スリランカ(セイロン)に、かみさんと蝶の採集に出かけた。
田舎へゆくと当時のスリランカの人たちは、こんな格好が多かった。
もっと山奥にゆくとフンドシ姿でした。あとで写真がでてきます。
この蝶の♂を初めて野外で見たとき、あまりにも鮮烈な赤紋に度肝をぬかれた。
特に野外では羽根の赤紋よりも胸・腹部のほうがが鮮やかすぎるほどに圧倒的迫力で深紅が目立つ。
展翅標本では胴体の鮮烈な赤は色落ちしています。
インドでは個体数は少なくないようだがスリランカではあまり多くなかった。
インドでは本種とシロオビアゲハが混生するようで、この場合シロオビアゲハ♀の赤紋型はヘクトールベニモンアゲハに擬態している可能性がある(ヘクトール型♀)という。
私はヘクトール型シロオビアゲハ♀をブータンでも採集したことがある。国の中心が高山帯にあるブータンではヘクトールベニモンアゲハはインドとの国境の町プンツォリン(標高300m)など低地帯に局所的に産する。
ヘクトールベンモンアゲハ Atrophaneura hector Linnaeus 1758
前翅長50mm前後、中型サイズのジャコウアゲハの仲間(ベニモンアゲハ亜族)の蝶。
分布の中心はインドだがスリランカにも生息する。
ヘクトールはギリシャ神話の英雄でトロイア王国で最強の戦士。
トロイアを侵略しようとしたアカイア国の軍勢を撃破し、この時みずからもアカイア国戦士31名を殺したとされる。
ヘクトールベニモンアゲハ後翅に見られる深紅の赤紋は敵の戦士から浴びた返り血でしょうか。
その後、強敵パトロクルスとの戦いにも勝つが、ついにさらなる強敵アキレスとの戦いには敗れ、ヘクトールは戦死する。
彼の弟は パリス。
ここまで書いただけで皆さん、蝶の学名がやたらと出てくることにお気ずきのことと思います。
みなさんご存じのとおり蝶の学名はギリシャ神話の登場人物や神々の名前が頻繁に使用されています。
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