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映画、ディーパンの闘い を見た。スリランカ人が主人公。
このブログにスリランカの蝶を連載している時にビデオ屋でスリランカ難民を主人公にした映画、ディーパンの闘い というのを発見、さっそく見た。
タイトルからは市民、女性、子供を巻き込んで凄惨をきわめたスリランカ内戦を描いているのかと思った。
スリランカのどこか、きっとディーパンというところでの闘い を描いた戦争映画かと大きな勘違いで借りてしまったのでした。
スリランカ内戦(1983〜2009年)は国民の8割を占めるシンハリ族・仏教徒中心のスリランカ政府と2割弱のヒンドゥ教徒・タミール人中心のタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) によるまれにみる長期の内戦です。
最終的にはスリランカ政府軍がLTTE支配地域を制圧して、追いつめた幹部とタミール人住民等を皆殺しにする格好で26年にわたる内戦は終結しました。
宗教、民族が違うとこんなにもひどいことになるのかというなりふり構わぬなんでもありの悲惨な戦争であったようです。
タミル・イーラム解放のトラ (LTTE)の兵士であった主人公は闘いに負け、内戦で愛する妻や子供も殺されてしまいます。
内戦は終結したが、治安が乱れ旧対抗勢力の弾圧が横行しているスリランカから、難民としてスリランカを脱出し ディーパン と名乗ってフランスへ向かいます。
当時、独り者の多くは強制送還されるため、同じ境遇で家族を失った女性と少女の、本来赤の他人の3人で偽装家族となり、なんとか難民審査を切り抜けてフランスへわたります。
フランスに着いた主人公達は、政府の斡旋で仕事を得ます。
しかし、仏語も話せないディーパンが管理人職を得、擬似妻が認知症老人と麻薬売人の部屋のメイドの職を得たパリ郊外の貧困者向けの集合アパートが実は麻薬売買人たちのアジトであったことから、種々トラブルが発生、発砲事件も頻発します。
偽装家族の少女もいじめにあったりしながら、最終目的地、英国への渡航ビザがおりるのを待つ日々、ストレスはたまりにたまり爆発寸前。
これらの経過が実に入念、実に丁寧に美しい映像で描写されてゆくのはすごいと思った。
特にヒンドゥ教の祭壇、信徒女性の衣装がこんなにも美しいとは。
麻薬売人が内部抗争で射殺され、その場にいあわせた偽装妻が危険に巻き込まれ、ついにディーパン爆発。
長年の内線で鍛え上げられた元兵士ディーパンはフランスのちんぴらやくざとの闘いで圧勝。
これがタイトル、ディーパンの闘い の所以でした。
最後はイギリスに渡って夢のような幸せな生活を得るといったほっと一息の物語でした。
不思議なことに、全編通じてフランスはまったくの無法地帯、フランス警察等は一切登場しなかったのはストーリーの流れ上、わざとでしょうか。
フランスに較べて英国は天国みたいに描写されている。
大の映画マニアでもある私は、毎年おびただしい数の映画を見ますが、面白くて気分爽快、見てよかったといったものは案外内容もすぐ忘れてしまうものです。
話題作やなんとか映画祭受賞作など、ひたすらやたらと重い映画は、やっぱり見なきゃよかったと思う反面、いつまでも心に残ってしまいます。
ディーパンの闘いは後者です。
主人公ディーパンを演じたアントニーターサン・ジェスターサンは、実際にスリランカ内戦ではタミル・イーラム解放のトラ (LTTE)の元兵士で、フランスに亡命後に作家として活動しており、この映画で演技に初挑戦。
サロジャニちゃんを思わせるかわいい少女役の女の子も演技初体験。
カンヌ映画祭のパルムドール受賞作とのこと。
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映画、ディーパンの闘い を見た。スリランカ人が主人公。
このブログにスリランカの蝶を連載している時にビデオ屋でスリランカ難民を主人公にした映画、ディーパンの闘い というのを発見、さっそく見た。
タイトルからは市民、女性、子供を巻き込んで凄惨をきわめたスリランカ内戦を描いているのかと思った。
スリランカのどこか、きっとディーパンというところでの闘い を描いた戦争映画かと大きな勘違いで借りてしまったのでした。
スリランカ内戦(1983〜2009年)は国民の8割を占めるシンハリ族・仏教徒中心のスリランカ政府と2割弱のヒンドゥ教徒・タミール人中心のタミル・イーラム解放のトラ (LTTE) によるまれにみる長期の内戦です。
最終的にはスリランカ政府軍がLTTE支配地域を制圧して、追いつめた幹部とタミール人住民等を皆殺しにする格好で26年にわたる内戦は終結しました。
宗教、民族が違うとこんなにもひどいことになるのかというなりふり構わぬなんでもありの悲惨な戦争であったようです。
タミル・イーラム解放のトラ (LTTE)の兵士であった主人公は闘いに負け、内戦で愛する妻や子供も殺されてしまいます。
内戦は終結したが、治安が乱れ旧対抗勢力の弾圧が横行しているスリランカから、難民としてスリランカを脱出し ディーパン と名乗ってフランスへ向かいます。
当時、独り者の多くは強制送還されるため、同じ境遇で家族を失った女性と少女の、本来赤の他人の3人で偽装家族となり、なんとか難民審査を切り抜けてフランスへわたります。
フランスに着いた主人公達は、政府の斡旋で仕事を得ます。
しかし、仏語も話せないディーパンが管理人職を得、擬似妻が認知症老人と麻薬売人の部屋のメイドの職を得たパリ郊外の貧困者向けの集合アパートが実は麻薬売買人たちのアジトであったことから、種々トラブルが発生、発砲事件も頻発します。
偽装家族の少女もいじめにあったりしながら、最終目的地、英国への渡航ビザがおりるのを待つ日々、ストレスはたまりにたまり爆発寸前。
これらの経過が実に入念、実に丁寧に美しい映像で描写されてゆくのはすごいと思った。
特にヒンドゥ教の祭壇、信徒女性の衣装がこんなにも美しいとは。
麻薬売人が内部抗争で射殺され、その場にいあわせた偽装妻が危険に巻き込まれ、ついにディーパン爆発。
長年の内線で鍛え上げられた元兵士ディーパンはフランスのちんぴらやくざとの闘いで圧勝。
これがタイトル、ディーパンの闘い の所以でした。
最後はイギリスに渡って夢のような幸せな生活を得るといったほっと一息の物語でした。
不思議なことに、全編通じてフランスはまったくの無法地帯、フランス警察等は一切登場しなかったのはストーリーの流れ上、わざとでしょうか。
フランスに較べて英国は天国みたいに描写されている。
大の映画マニアでもある私は、毎年おびただしい数の映画を見ますが、面白くて気分爽快、見てよかったといったものは案外内容もすぐ忘れてしまうものです。
話題作やなんとか映画祭受賞作など、ひたすらやたらと重い映画は、やっぱり見なきゃよかったと思う反面、いつまでも心に残ってしまいます。
ディーパンの闘いは後者です。
主人公ディーパンを演じたアントニーターサン・ジェスターサンは、実際にスリランカ内戦ではタミル・イーラム解放のトラ (LTTE)の元兵士で、フランスに亡命後に作家として活動しており、この映画で演技に初挑戦。
サロジャニちゃんを思わせるかわいい少女役の女の子も演技初体験。
カンヌ映画祭のパルムドール受賞作とのこと。
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