北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

2015年度北海道昆虫同好会総会・懇親会

2015-11-23 10:20:09 | 採集記・旅行・写真
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2015年度北海道昆虫同好会総会・懇親会






2015年11月14日(土) ホテルニューオータニB1フォーシーズン 札幌市中央区北2条西1丁目1-1 で2015年度の北海道昆虫同好会総会・懇親会が盛大に行われ、この1年のつもる話に花が咲いた。


役員会。おためし期間としてやってきた本ブログが正式に北海道昆虫同好会のブログと認定され、予算もついた。


午後6時から懇親会。








蝶大好きの人間国宝 とうじろう さんもきていただけました。



道昆のホープ。若い二人。今回若い会員がめだったのもうれしいことでした。




宴もたけなわになったころ恒例のオークションがはじまります。

懇親会最大のイベント恒例のオークション (昆虫の標本、生き虫、蛹、飼育材料、書籍、グッズなど お1人様3点以内 )は例年どおり島谷会員の名音頭取りでおおいに盛り上がった。


青山初代会長出品のスズメガコレクション。




蝶では一番人気 モルフォオオムラサキ。





この女性会員の目はモルフォオオムラサキに釘付け。絶対おとすの意気込みで結局彼女が落札した。







エゾヒメギフ蛹数十個、 チャマダラセセリ蛹数十個、ジョウザンシジミ蛹100個、アカマダラ蛹100個 など いろんな蛹がうそみたいな価格で次々に落札されてゆきます。


私は接戦の末、カクモンシジミなど南西諸島の小型シジミ30数匹セットをおとした。 うそみたいな3000円。三角紙標本はあるが展翅がおっくうだった蝶たちです。


くらちゃんは声が大きいので代理人として大声で競り勝ちます。


サハリンの蝶類研究で有名な東京からきたAさんと2代目会長川田先生、Aさん最近はウスリーにこっている。



生態写真で有名なW 氏。今日は一眼レフならぬかわいいデジカメで激写中。


完全にできあがった菱川現会長。








年齢を聞いたらびっくりするほどお若い川田先生がひとこと。


初代会長 青山先生の なかじめ挨拶。


その後、オークションは熱気が渦巻きまさに狂乱、狂宴、今年はオサムシ類が熱かった。













道南のオサムシたちが ものすごい価格で 競り落とされてゆきます。しかし標本商の価格からみるとめちゃ安いとのこと。


道内はもちろん、道外からのベテラン会員の他に若い会員や女性会員もめだち和気あいあいの懇親会であった。


2次会も午前様まで続いた。 ススキのへむかう途中の札幌テレビ塔。




今回は朝はやく一番機で本州方面に帰る会員も多かったもよう。私も、午前3時に寝て午前5:30起床。 朝7:30 JAL で女満別へ。

この便、50人乗りの小型ジエット機に乗客は4名。空気を運んでいるようなものです。



女満別空港は小雨でした。




札幌への短い旅、おしまい。


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2015-11-14  女満別から札幌へ  

2015-11-22 14:05:32 | 採集記・旅行・写真
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2015-11-14(土) 女満別から千歳に飛んだ。 

いくつかの会合と 夜は 2015年度北海道昆虫同好会総会・懇親会に出席する予定。

私は飛行機の窓からの風景、航空写真を撮るのが趣味です。 

2014年秋からはこれまで禁止されてきた離陸・着陸時の撮影も Ok になりました。

これまでおびただしい数の空撮写真を撮りましたので時々アップさせていただきます。


この便としては珍しく、満席での出発でした。


女満別と千歳を往復する50人乗り小型ジェット機の脚。この脚がでるときの がががーっという大きな音と振動で最初のころは何かのトラブルかと真っ青になりました。







離陸後、フラップをたたみながら急上昇中。


美幌町上空から遠くに女満別湖が見える。


北見市上空。 我が家も上空から はっきり認識できます。






この山塊は武利岳と思います。冠雪しています。高山蝶カラフトルリシジミが生息しています。


旭岳連峰。







これは芦別岳でしょうか。エゾツマジロウラジャノメが生息しています。






フラップを大きく下ろして、千歳空港へ着陸態勢。 ぐぁガガがーががっ と脚が降りました。



無事、千歳空港へ着陸し 給油車が近づいてきました。


   次回は 狂乱の 2015年度 北海道昆虫同好会総会・懇親会のようすをアップします。




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強風にたなびくエゾヒメギフチョウの羽根

2015-11-20 17:07:39 | エゾヒメギフチョウ
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強風にたなびくエゾヒメギフチョウの羽根。

2015-5-1 (金)  寒い 強風 時々陽がさす

ザザーンと砂浜にうち寄せる激しい波の音。

すぐむこうは荒海オホーツク海の波打ち際である。とあるオホーツク海岸。



冷たい強風が海から、陸から交互に吹き付ける。

一瞬の晴れ間に、エゾヒメギフ1♂が舞い出たものの強風で地面に叩きつけられてしまった。

ネットが無かったが気温が下がって動けないでいるのをそっと指でつまんだ。

海を背景にして少し撮影したが強風で羽根が変な格好になってしまい絵にならない。







やがて気がついた。絵にならないのがいいのだ。

冷たい強風にたなびくエゾヒメギフチョウの羽根。

これがまさに絵になっている。





撮影後リリースすると強風に乗ってはるか向こうの草地まで吹っ飛んでゆき見えなくなった。


近くを探索すると小規模なオクエゾサイシン群落を発見。



エゾエンゴサクの群落もあり、晴天無風の日にはエゾヒメギフが舞うかもしれない。







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滝上、渚滑川水系、放流ニジマスによる生態系大破壊と6月下旬の蝶類

2015-11-19 21:15:43 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村滝上、渚滑川水系、放流ニジマスによる生態系大破壊と6月下旬の蝶類

2014-6-20 (金) 曇り~雨~曇り 寒い

朝8時北見を出発。金八峠トンネルを通るルートで滝上へ入った。約2時間で滝上へ着く。

まずS川水系 O沢林道へ入ったがほどなく倒木で通せんぼ。

イタドリの群落が川沿いにみられ、4頭のヒメウスバシロチョウ♂が高く低くふわふわと飛んでいる。

なぜかイタドリ群落上をふわふわと飛び回るのはこの蝶のお気に入りだ。

写真撮影は無理かと思ったが急に日射しがなくなり気温が下がるとあちこちに止まり始め、多少の撮影が出来た。











今日はミヤマカラスアゲハ春型が多くてアスファルト道路をあちこちで横切って飛んでいる。

車に衝突して死亡している個体が見られた。







キアゲハがエゾニュウの葉に産卵していた。




ヤナギの枝からなにやらボタリと落っこちたものがあり、拾ってみたらコムラサキの終令幼虫であった。



エゾスジグロチョウ♂。





以下は昆虫とは直接に関係ありませんが、自然観察にご興味のある方には是非みていただきたい北海道の現状です。

川へ入ってすぐの良たまりでニジマス入れ食いとなって驚いた。

オショロコマもいるが少ない。今から7年前はオショロコマしかいなかった水域だ。 

ここでニジマス若魚~成魚25cmを合計21匹、オショロコマ:絶滅危惧類(VU)は6匹を釣ったが、まさにニジマスが圧倒的優勢な水域となっていた。

ニジマスは動きが敏捷でビーンッと体を震わせながら釣り上げられてくるが、オショロコマはバッタラクッタラと釣り上げられる。

釣り味はニジマスの方が圧倒的に快感だ。

しかし管理釣り場ならわかるが、こんな自然度抜群の原始渓流で外来魚ニジマスが釣れまくるのはどう考えてもおかしい。

長年北海道の自然を遊び場にしてきた私にとっては極めて異常な光景としか言いようがない。

十勝川水系での例を見れば、このままでは、あと5-6年もすればここのオショロコマは、放流されて自然繁殖をはじめたニジマスに完全に駆逐されてしまう可能性が高いと思う。

過疎の町に釣り客を呼び込む為にニジマス放流を続けている滝上町は、その代償に何万年にもわたって形成されてきた貴重な原始の生態系と渚滑川水系独特の絶滅危惧種オショロコマを失いつつあります。

そのことに気づく方や多少なりとも疑問の気持ちをもたれる方は滝上町には今のところ唯の一人もいないのでしょうか。



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秋、我が家の庭に沢山のセイヨウオオマルハナバチ

2015-11-16 20:48:03 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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秋、我が家の庭に沢山のセイヨウオオマルハナバチ
   

2015-9-20 (日) 晴れ のち曇り 

毎年、この時期になると秋の花、ピンクの派手派手しい花、カクトラ、シュウメイギクが北見市の我が家の庭に満開になる。 




春はツツジ科の花が咲き誇り、夏は種々の野菜で一杯になる庭だが秋になると急に寂しくなるので、カクトラ、シュウメイギクを意識的に植えて繁殖させ大群落で咲かせては楽しんでいる。













この日、おびただしい数の大型の蜂がぶんぶん、わんわん、これらの花で蜜を集めていた。

3番目の孫娘は蜂やアブが大嫌いで嫌がっている。

刺さないから大丈夫といってもひどく神経質になっている。

みるとほとんどが悪名たかいセイヨウオオマルハナバチであった。











きっと毎年、こうであったのだろうが今日まで気づかなかっただけとおもう。

孫娘がさわぐので蜂に気がいってわかったといったところだろうか。




セイヨウオオマルハナバチ豆知識

セイヨウオオマルハナバチの情報はネット上にあふれていたが、私なりにそれらを読んで、自分の勉強のためにまとめてみました。なにしろ蜂についてはまったく素人なので多少とも適切でない表現があるかもしれません。

ハチ目 ミツバチ科 セイヨウオオマルハナバチ

やや大きめの蜂で体長が女王で17~23mm、働きバチで12~17mm、オスで13~20mm。体は黒い毛に覆われ、胸部背面前縁と腹部背面前寄りに黄色い毛の幅広い帯がある。

最も特徴的なのは腹部先端部が白いこと。

交尾後の女王は単独で越冬し、春に土中に営巣して、夏から初秋まで働きバチを産み、後にオスと新女王を産む。

原産地はヨーロッパ。

栽培農作物の受粉用に輸入され、これが規制の甘かった時代に野外に逃げ出し猛烈な勢いで自然繁殖した。

現在、ほぼ北海道全域に広がっているとおもわれ、本州でも野外の目撃例がある。

営巣は土中で行われ、成虫は活発に花を訪れる。北海道では、いまやセイヨウオオマルハナバチは平野部全域で広く普通に見られるようになり、高山帯での報告例もある。


1.在来マルハナバチとの競合

2.在来マルハナバチの繁殖攪乱

3.在来マルハナバチへ寄生ダニの感染  

4.野生植物および栽培植物からの「盗蜜」による種子形成の阻害

など生態系への影響が問題視されて、各地で盛んに駆除活動が行われているようだが、おそらく焼け石に水といった状態ではなかろうか。

私の感じたところではニホンザリガニとウチダザリガニとの関係にとても良く似ているとおもう。

近年多くの弊害が明らかになり、許可性になったとはいえセイヨウオオマルハナバチは現実に今なお野菜栽培などに利用されている。

そのさい蜂が逃げ出さないようにネットを張って利用するようにになったというが、私のような素人目からもそれで万全とは、とても言えないと思う。


オショロコマに対する放流ニジマスの弊害もいまや相当なものであるが、こちらのほうはいまだ野放し状態が続き、行政や有識者と称される方々、マスコミまでもが見て見ないふり。私が主張するニジマス放流可能水域の設定と放流ライセンス制の導入は、日の目をみないまま経過、オショロコマが各地で急速に消え続けている





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