梅雨の真っ只中、午後からは雨脚が強くなってきたが、平塚競技場で開催されている『全日本学生陸上競技個人選手権大会』へ出かけてきた。
本大会は、全国から標準記録をクリアしたトップクラスのアスリートが、日本一を競う個人大会であり、毎年知人や関係者が出場しているので、大変興味ある大会である。
今回も、知人がコーチングしている学生が、中距離1500Mに出場すると聞いて応援に馳せ参じた。
会場のある平塚総合公園は、野球場や競技場、動物園、わんぱく広場、日本庭園などが整う総合公園で、休日ともなれば大勢の来園者で賑わうが、雨降りしきるこの日は、陸上競技場以外には、人影も見られないほど閑散としていた。
第1日目のこの日は、短距離種目が主体であったが、競技場内もスタンドには、観戦者も少なく、選手たちは殆どがスタンド下に雨除けして待機していた。
注目していた1500Mが始まる頃には、雨足が一層強くなってきて、最悪のコンデイションとなったが、一発勝負の決勝となり、ナイター照明に照らされながら、雨中の激しい駆け引きレースとなった。
周回ごとに、ブブセラならぬ激を与え続けるなかで、期待の知人のアスリートは、トップでレースをリードしていたが、最後のスプリント勝負及ばず、4位だったが、3位までが大会新記録というハイレースの中で善戦だった。
レース終了後に聞いてみると、悪コンデイションの中で自分らしいレースをした結果だったようで、結果には満足げだったようである。
次のレースでの健闘を祈って、再会を約して会場を後にした。
Jリーグのベルマーレ湘南の本拠地でもあり、試合開催日は周辺は大変混雑するようであるが、陸上ファンはサッカーサポーター族とは異なり、静かなレース雰囲気が好きである。
久し振りに公園内を散策してみたが、日本庭園には日本で一番大きいとされている『石切橋』や池などを巡る回遊式庭園の風情を感じながら、美しさに見とれていた。
公園は、常緑樹などが鬱蒼と茂った森林公園でもあるが、案内板によると 徳川家康が鷹狩に利用したとされる中原御殿の目隠し用に、造林させてと伝えられる森林だそうである。
そんな歴史の一端を見ながら平塚駅に向かったが、来月開催される夏の風物詩である「平塚七夕まつり」の準備が行われており、その時期が近いことを実感した。