福井の最も歴史を感じるところとして、福井城址(現福井県庁)とともに著名な『柴田神社(北ノ庄城址)』があるが、大変興味を持って訪ねてみた。
これまでも何度か訪れているが、近年発掘調査により北ノ庄城の石垣などが発掘されて資料館や北ノ庄城址公園として綺麗に整備されていた。
境内には、柴田勝家の銅像や「お市の方」の銅像が建てられており、境内社・三姉妹神社も新しく整備されているが、所謂、鳥居をくぐって参道を歩む神社光景とは趣が違っている。
来年のNHK大河ドラマに、お市の方の三人娘の末娘である「お江(おごう)」をヒロインとして放映が決定したそうで、地元では大変話題になっているようで、来年は恐らくフィーバーするのだろう。
これまでの知識では、北ノ庄城=福井城と思っていたが、北ノ庄城の本丸跡に柴田神社を鎮座したそうです。
神社の拝殿の下には当時の石垣が、発掘調査で出土した状態のままで展示されていましたが、当時の石垣はさらに数段高かったようである。
境内の柴田勝家や「お市の方」の銅像を眺めながら、戦国武将としての勝家や絶世の美人だったと伝えられる「お市の方」の戦国時代の生活ぶりを連想していました。
本殿の横にある立派な「北の庄城址資料館」に入ってみると、館内には勝家や北庄城・福井城の歴史資料などが陳列されており、歴史音痴の自分には故郷の歴史を知るのに大変勉強になりました。
また、境内には「お市に水」なる井戸や「三姉妹神社」があり、三姉妹のように美人になれるようにと、訪れる若い女性が多いそうだ。
境内には、当時この地に勝家が築いたという 半石半木(南側を石造・北側を木造)の九十九橋の模型が設置されているが、現在の九十九橋は、約700M下流の呉服町通りにあるのだが、移設されたのか?足羽川の流れが動いたのだろうか?
さらに、資料館の奥の中庭には、石垣の一部や石碑が配備されています。
また、資料館には、平山郁夫画伯の本殿を描いた画が展示されていますが、平山画伯は柴田勝家の末裔に当たるそうです。
境内の「北ノ庄城址公園」の石碑は、平山画伯の揮毫されたものでした。
その後、柴田神社から約1Km南にある『長慶寺』へ向かった。
長慶寺は、勝家が秀吉により攻められて自刃した後に、北ノ庄城の城主であった「堀秀政」が居住していたというゆかりの寺だそうで、今も樹齢400年の大銀杏の下に、秀政のお墓がありました。
境内には、豊臣秀吉に仕えた戦国武将 堀秀政の業績の解説標識がありました。
今、坂本龍馬との縁で幕末の福井として熱い話題が多いが、ふるさと福井の歴史ロマンの一旦に触れた4日間で、歴史を学ぶキッカケを得る機会となった。