夏本番を迎えて各地で夏祭りが始まっていますが、藤沢の夏祭りの先陣を切って、源義経を祀る白旗神社の例大祭「白旗まつり」が15日から21日まで行われ、15日の神幸祭、義経・弁慶みこし渡御と21日の例祭に出かけてきました。
藤沢の白旗神社は、頼朝を祀る鎌倉・白旗神社と異なり、源義経公を祀る神社として藤沢市民の心のふる里ともなっている。
日本人の心を表している?と言われる故事の「判官贔屓」の語源ともなっている義経公には、藤沢住民は特に熱い気持ちを抱いているようで、白旗まつりには多くの熱き心の人が集まっていると聞く・・・
15日には、義経・弁慶神輿が午後から宮出しとなり、旧東海道から台町、湘南高校周辺を経て再び旧東海道を威勢よく練り歩いていたが、あの「ドッコイ・ドッコイ~どっこいそーりゃ・・」の掛け声と、箪笥を叩くリズム音は、湘南地方独特の担ぎ方のようで、実に勇壮である。
台町会館に着くと天狗面や氏子連の歓迎を受けて一休みとなっていたが、笹竜胆の源氏の紋章がついた義経神輿に続いて、輪宝の弁慶紋章をつけた弁慶神輿が広場に到着していたが、冷えたスイカの歓迎で担ぎ手にとって最高の癒し処となっていました。
21日の例祭では、境内一杯に露店が並んでいましたが、午後の時間では賑わいも今一のようでした。
本殿に参拝したのちに、源義経公鎮霊碑や弁慶の力石など義経・弁慶ゆかりのものを巡り、手水舎では皇太子ご成婚祝いに建立されたそうで、その天井画にも龍の彫が施されていました。
囃子太鼓に送られて白旗神社を後にして、境川に漂着した義経公の首を洗い清めた井戸のある「義経首洗井戸」へと立ち寄ると、この日はお供えが飾られ、しめ縄が張られており、参拝客の姿も見られていた。
さらに義経の位牌が安置されている荘厳寺から弁慶塚のある常光寺へと回って、改めて源義経公のゆかりのある藤沢を実感していた。
そのあと「飯盛女の墓」のある永勝寺へと回り、過って東海道五十三次の宿場町の旅籠屋に雇われていた飯盛り女の墓がある永勝寺に立ち寄ってみると、女たちを供養する墓が残っていました。
夕方からは、万灯神輿が街中を練り歩き一番の賑わいを見せていたようですが、所用があったため後ろ髪を引かれて引き返していた。