湘南に本格的な夏を告げる暁の祭典である「浜降祭」が茅ヶ崎西浜海岸で開催され、早朝から出かけてみました。
浜降り祭は、毎年海の日に、茅ヶ崎市と寒川町の34の神社の神輿が西浜海岸に集まってみそぎを行うという「かながわの祭り50選」にも選ばれている伝統のお祭りで、この日は茅ヶ崎市内は、一日中各神社を中心にお祭り一色になるようです。
日の出と共に家を出て一路サザンビーチへと走るが、この日は梅雨の晴れ間となっており、清々しい風が向かい風となって、暑さを感じることもなく気持ちよい朝でした。
途中、茅ヶ崎市内の高田・熊野神社に立ち寄ってみたが、すでに神輿は宮出しのあとで、聴けば約1時間前に出たと・・・・
サザン通りを経て西浜海岸へ着いたときには、5時半過ぎていたが、一番神輿は5時過ぎに到着したそうで、丁度神輿が相次いで入場しているピークだったようです。
勇壮な「ドッコイ・ドッコイ・・」の掛け声で勇ましく砂浜を練り歩き、海へと降りて打ち寄せる白波に体を張って入水してみそぎを受けていました。
この日は、波も荒く入水して禊を受ける神輿は、限られるのかと思っていたところ、入水している時間の差はあるものの、殆どの神輿は威勢よく海へと担ぎ出し波しぶきを散らしていた。
中でも相模国一之宮寒川神社の神輿は、最も伝統あるどっこい神輿だそうで茅ヶ崎甚句のリズムに乗って担ぐ姿は、誠に圧巻でした。
禊を受けた後は、式典祭場に全ての神輿が勢ぞろいし神事を待っていましたが、浜風を受けて各社の幟がはためき、整列した神輿の先には、この時期には珍しい富士山の雄姿が望めて湘南らしい風景が拡がっています。
神事の始まるまでは、多くの担ぎ手は深夜からの重労働で?茅ヶ崎漁港の突堤などに寝そべって休息を取る人が多く、浜降り祭ならではの光景が見られます。
朝から西浜海岸には湘南各地から祭りを一目見ようと多くの観衆が集まり、約20万人?と言われる観衆は、西浜海岸から茅ヶ崎漁港、サザンビーチを埋め尽くしていました。
神事を待つ間に近くにおられた氏子代表の方に伺うと、近年は担ぎ手が足りずに異郷に出ている若世代をこの日に合わせて帰郷させるとともに、関東各地から応援の担ぎ手を呼んでいるそうで、宮入り後は帰郷した若い衆の同窓会が大変盛り上がるんだとか・・・