大庭城址公園付近には、多くの歴史スポットがありますが、この日は大庭城址公園から熊野神社(大庭神社旧社)から宗賢院などを巡ってみました。
大庭城址公園の花の広場では、市の花の藤の花がまだ満開ではありませんが、大きく花房を延ばしています。
大庭城址公園から近くの大庭神社の旧社である「熊野神社」へ・・・
高台にある熊野神社は、現在の大庭神社の旧社とされており、延喜式内社の一つになっている神社でひっそりと鎮座しています。
さらにその近くの大庭台地の「台谷 稲荷の森」には、市内随一のタブノキが2本の巨大な姿で立ち、一本は樹齢300年の幹回り6mで「かながわの名木」に指定されています。
巨木の幹の中は、大きな空洞となっていますが、今も大きな枝を延ばして悠然とした姿を見せています。
もう一本の双幹のタブノキも幹の中は空洞となっていますが、大枝を延ばして周りのヤブツバキや欅と絡まった壮観な森を形成しています。
偶然にもリスが大枝を飛び回って歓迎してくれましたね(笑)
その先の「宗賢院」へ向かうと、約500年以上前に創建された曹洞宗の古刹で、境内には何は神木の銀杏や高木が鬱蒼とした荘厳な雰囲気の寺院ですが、この日は閑散とした静かな佇まいでした。
白塀に囲まれた黒門と参道が残されています。
山門も歴史を感じる重厚さを感じます。
境内には、秋には黄金色に染まる神木の大イチョウが天を刺すように延びて聖なる雰囲気が漂っていました。
本殿前にある巨大な宝篋印塔が立ち、その前には阿弥陀像の坐像と立像が並んでいます。
宝篋印塔の先には龍骨堂があり、中には「龍骨」が安置されており、昔は雨乞いの神として周辺の農家が「龍骨」を借りに来たと言われています。
本堂前には、立派なソテツの木が新芽をつけて多数の支幹をつけて素晴らしい樹形を見せています。
境内の奥には、大庭景親の住居があったと伝えられており、歴代上人の霊廟所があり、様々なお墓が並んでいます。
さらに奥に進むと、芙蓉カントリーのコースとなっています。
広い境内の一角の花壇には、牡丹の花が聖なる姿で咲き誇っていました。
宗賢院を後にして、高台の殿山公園に向かいます。坂上の公園手前には、山王権現と称する小さな祠が見られ、由来は不明ですが大庭城の鬼門だったのでしょうか?
石の地蔵が祀られています。
2時間のブラ散歩でしたが、大庭御厨の歴史を感じる散策でした。