梅雨の晴れ日となり、江の島を散策してきました。
例年には、江の島の八坂神社の天王祭が開催されて海上渡御など勇壮な祭典が行われますが、今年は神事のみとなり、海上渡御や稚児行列などは中止となっていました。
参道の仲見世通りの入口に立つ青銅製の江の島神社の鳥居は、建立200年を迎え扁額には「江嶋大明神」珍しい字体で書かれており、江の島神社の歴史と風格を感じる姿が見られます。
参道を進み江の島神社の朱の鳥居と瑞心門前では、参拝者の姿も少なく賑わいはまだ戻っていませんでした。
下道を経て御岩屋道通りを進み「奥津宮(本宮)」に参拝。拝殿には狛犬もいますが、天井には名物の八方睨みの亀が描かれて参拝者を睨んでいるようです
隣の「龍宮大神(わだつみのみや)」は、江の島の龍神が棲む岩屋の真上にあり、江の島一のパワースポットと言われています。
龍神に参拝し230段の階段を下りて「稚児が淵」へ向かいます。稚児が淵では、「かながわの景勝50選」に選ばれている江の島随一の光景が見られ富士見ポイントですが、この時期は富士山は雲に隠されていました
ライオン岩の鼻の先には、富士山が浮かぶビューポイントですが、梅雨時期とは思えない青い空を背景に相模湾を望む絶景でした。
稚児が淵の岩屋下の岩礁には、遊歩ロードがあり釣り人の姿も見られ、磯遊びの人気スポットとなっていて、波と岩とが描く美しい光景が拡がっています。
岩には、フジツボの群れが張り付いた姿に覆わず魅せられていました
稚児が淵で一休みして御岩屋道通りを進むと、江の島を二分する境の「山ふたつ」があり、断層に沿って浸食され崩壊した痕跡となっています。
江の島大師では、真紅の仁王像が見守っています。
亀ヶ岡公園のバラ園では、深紅のバラが色鮮やかに咲き暑さを忘れる光景が見られます。
亀ヶ岡公園から「中津宮(上之宮)」へ向かうと、鮮やかな朱色の社殿では、素晴らしい木彫りの彫刻が飾られ、女性のパワースポットとして”美しい恋をしたい~”と祈願する人気スポットになっています。
中津宮の展望テラスからは、東京五輪のセーリング会場の江の島ヨットハーバーが眼下に見られ、準備が進められています。
中津宮広場の亀の池では、多くの亀達が甲羅干ししながらお休みタイムのようです。
最後に「辺津宮(下之宮)」に着き、厄払いと家内安全、東京五輪の無事な開催を祈願していました。
江の島のシンボルである日本三大弁財天の「江の島弁財天」も閉鎖されていました。
期待していた八坂神社の天王祭も開催されず神事のみが行われることになっています。
辺津宮から瑞心門へ向かう石段の脇には、 鍼師の杉山検校が弁財天からの帰り道に躓いて鍼術を磨いたきっかけとなったと言われる「福石」や弁財天道標が設置されています。
竜宮城を模した「隋心門」を上から見た姿ですが、素晴らしいデザインの中には何が置かれているのでしょうか?不明でした
天王祭で神輿が海上へ降りる北の緑地の噴水広場には、前回の東京五輪を記念した噴水池があり、中央の弁財天を中心に西洋・東洋の女性像が五体が取り囲んで憩いの場所となっており、開催を記念して江の島ヨット音頭や東京五輪2020音頭が開催予定でしたが、開催が危ぶまれています。
東京五輪開催まで2週間を切って、和やかな雰囲気の中での大会の成功を祈念しながら江の島を後にしました。