梅雨時期となり鎌倉の花寺は、紫陽花の時期には大変な人気となっていたようですが、花の寺の一つの縁切り寺として有名な東慶寺を訪れてきました。
山門前の階段では、名残の紫陽花が見られます。
山門を入ると金仏の周りのハナショウブは既に終わっていましたが、数少ない紫陽花が開花していました。
東慶寺の名物の花のイワガラミやイワタバコは、既に終わっており見られませんでした。
境内の奥の墓地には、多くの著名人のお墓が見られ、聖なる雰囲気が漲っていました。
境内の奥の墓苑では、多くのやぐらが見られますが、何れも歴代尼僧の墓所のようで、その一つ駆け込み寺の開山された「覚山尼」と「後醍醐天皇皇女」のお墓が並んでいます。
広い墓苑では、著名な方々のお墓が多く見られ、立派な墓や竹林の中に立つ石佛など心洗われる聖地となっています。
墓所の奥には「向陵塚」と彫られた記念碑が立てられていましたが、旧制第一高等学校(東京大学)の同窓生によって建てられたそうで、この地で学問を修めたところと記されたいます。
墓苑の中には、他にも貴重な石仏や道祖神が祀られており、聖地の雰囲気が感じられる空間が拡がっています。
石仏の周りには、鮮やかなアリウム・ギガンチュームが咲き始めて高貴な姿を見せています。
梅雨時期本番の中、格式高い鎌倉尼五山第二位の雰囲気を感じていました。