赤坂日枝神社の山王祭り・下町連合渡御を見て、日枝神社に参拝したあと、築地の波除神社の名越し大祭の「つきじ獅子まつり」を見てきました。
波除神社は、築地一帯の埋め立て工事の際、波浪により難行した際に、海中に漂う稲荷明神を祀って波を治めた波除の神社で、災難除け・厄除けの神社として江戸時代から信仰を集めたそうで、築地界隈の守り神となっているようです。
「つきじ獅子祭」は、江戸時代から毎年開催されていますが、この日は、獅子頭の巡行は無く、千貫宮神輿(みこし)と地域の神輿が、築地の街を巡行する渡御祭りが行われました。
神輿が既に、神社を宮出していましたが、境内の摂社には、雄の「天井大獅子」と雌の大獅子「お歯黒獅子」が祀られていました。
本殿の前には、守り神として天照大神や大国主命、少彦名命などを祀る末社や築地にゆかりの玉子塚や十二支の石像が多く祀られています。
晴海通りの万年橋前の広場で、本社神輿(千貫宮神輿)と囃子太鼓山車が集まり、神職や神輿担ぎ隊など関係者で神事が行われた後、担ぎ手と観客で祭りを祝う江戸の賑わいの中で、神輿隊は晴海通りの築地方面へ巡行していきました。
築地本願寺付近の築地川公園の「備前橋広場」では、地域の氏子神輿も練り歩いて地元の人々で祭りを祝う雰囲気で盛り上がっていました。
築地本願寺は、京都西本願寺の別院として、浄土真宗本願寺派の首都圏最大の念仏道場で、日本のお寺では珍しいインドの古代仏教建築風の素晴らしい外観が見られ、広い境内には、親鸞聖人像や国の重要文化財に指定されている古代インド仏教様式の本堂など素晴らしいモチーフがみられました。
本堂前の石段に飾られた牛の銅像や本堂扉に意匠が施されて、貴重な文化遺産となっています。
境内広場には、親鸞上人像も設置されています。
他にも台湾で亡くなられた物故者の慰霊碑や交通事故で殉職された慰霊碑など多く設置されていて、聖なる雰囲気となっています。
久しぶりに築地界隈の賑わう祭りや本願寺など伝統文化や歴史を学びながら楽しんでいました。